読書日記

  ブレークダウン

 『きっと、うまくいくよ』(伊藤守)より、
 人は時々失敗したり、間違いを犯します。それをブレークダウンと言います。
 日頃は自分が何を考えたり、思ったりしているかには注意が向かないものです。道具や家電と同じです。
 でも、失敗したり、間違っていることに気がつくと、ブレークダウンが起こって、自分に目が向くようになります。

 そうしてみると、失恋したり、風邪をひいたり、仕事で失敗したり、失言があったり、それらがブレークダウンだとすれば、無駄なことはないものだと思います。
 もしブレークダウンがなかったら、自分に注意を向けることもきっとないのだと思います。
 “ブレークダウン”とは、「故障すること」。また、「(故障したりして)動かなくなった状態」のことようです。
 また“ブレークダウン”は、人の心理的・精神的な同様の現象・状態にも使われるようです。

 ふだん使っている物が故障して動かなくなると、その物に注意が向かい、なんらかの対処をします。時には、その物が無い不便さや、逆にあることのありがたさに気づくこともあるのではないでしょうか。

 人は、失敗をしたり、病気をしたり、災難に遭ったり、様々な不幸な経験をします。
 一時的に落ち込んだりして、ふだんのように活動できなくなることもあるでしょう。
 でも、そこで自分の心に目を向ければ、何か気づけることがあるかもしれません。
 自分の身勝手な考え悲観的な考え先入観や偏見などの不幸になる考え方(のクセ)に気づけるかもしれません。
 その上で、幸せになる考え方を心がけることができるようになるといいでしょう。
 “ブレークダウン”は「ものごとを掘り下げて考えていくこと」という意味でも使われるようです

 そういう意味では、不幸な出来事も大切なことに気づく「いいきっかけ」と考えることもできそうです。
 どんな不幸も時間をかければ、幸せに変えることはできると思います。

 人生に無駄なことはない。特に、「自分を育てる」という人生目標をもつ人にとっては、すべてのことは自分を育てる材料、と考えられるでしょう。

すべてのことはいい経験



   

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きっと、うまくいくよ』伊藤守

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