読書日記

  悲観的な考え方への対処法

 『オプティミストはなぜ成功するか』(マーティン・セリグマン)より、
 自分が悲観的な思い込みをしていることに気づいたら、対処の仕方は大きく分けて二つある。

 その第一は、このような考え方をしそうになったら、気をそらすこと――何か別のことを考えることだ。

 第二はその考え方に反論することだ。
 自分の考え方をうまく否定することができれば、同じような状況がふたたび起こっても、このような思い込みにとらわれることが少ない。
 「悲観的な考えはやめよう」と思っていても、(考え方のクセは)ついしてしまうものです。それはしかたがありません。
 自分の悲観的な考え(もしくは、それに伴う不安・恐怖感などの悪感情)に早めに気づいて対処できればいいのです。

 不幸になる考え方の第一の対処法は、気づいた時に今の考えをストップすることです。
 「心に不安を生み出しているのは自分の考え」ということを知った上で、「こんなことを考えるのはやめよう」と(心の中で)言えればいいのです。
 さらに、「こんなことを考えるより、○○を始めよう」などと心を切り替える考え方ができると、なおいいでしょう。

 不幸になる考え方の第二の対処法は、自分の考えに反論し、間違っている(不幸になる考え方である)ことに気づくことです。

 たとえば、「××になる(んじゃないか)」と思って不安な気もちになった時には、「本当? 絶対?」と自分の考えを疑ってみる。「絶対に本当」と言い切れないとしたら、自分の考えは間違っているかもしれないのです。

 たとえば、「こんなことを考えてなんになる?」と考え、「なんにもならない(不安になるだけ)」と気づけることもあるでしょう。

 基本的には、「これは不幸になる考え方じゃないか?(では、幸せになる考え方は?)」のように幸せになる考え方を心がけることができればいいのだと思います。

 クセは無意識に何度も出るものです。不幸になる考え方をするたびに、気づいて、ストップし、切り替えられればいいのです。何度でも。



   

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