読書日記

  現実を知り、完全を期待しない

 『自分に自信をもて!』(マックスウェル・マルツ)より、
 洞察力を磨くこと。何に対してか?
 自分に対してだ。人に対してだ。人生そのものに対してだ。

 人生の不完全さ、人間の不完全さ、環境の限界、死と危険に対する不幸な現実を知れば、自分に対しても人に対しても完全を期待しなくなるものだ。

 自分を尊敬するとは、完璧になることではない。自分の夢を完璧に実現することでもない。
 自分に対して完全・完璧を求めたら、思うようにいかずに、イライラしたり自分を責めたり落ち込んだりすることが多いでしょう。
 人に対して完全を期待したら、裏切られることも多いでしょう。
 人生は思い通りにはならないものです。理想の人生にとらわれていては、現実の人生を楽しむことはできないでしょう。

 このような当たり前のことでも、自分の問題として直面した場合には、つい悪感情に流されて、このように考えられないことが多いのではないでしょうか。
 悪感情が発生するのは、「求め過ぎ?」なのかもしれません。
 「完璧主義は“くよくよ”“イライラ”の元」です。

 まずは現実を受け入れるように心がけることが大事だと思います。
 自分も、人も、人生も、完全に自分の思い通りにはならないのです。
 でも、現実的な目標をもって努力すれば達成できることが多いのも事実です。

求めるのは 好好   求め過ぎるのは ハオハオ

 現実的な目標をもつためにも、現実を見極める洞察力を磨くことが大事なのだと思います。

 自分の現実を知るためには、自省する時間をもつのがいいでしょう。
 人の現実を知るためには、自分のまわりの人をよく見て、「人は人(でいい)」と考えるように心がけるといいと思います。
 自分の人生のみならず、社会の動きに目を向けることも、洞察力を磨く上で大事なのではないでしょうか。

 自尊心をもつためは、完璧な自分にならなくてはいけない、大きな夢を実現しなくてはならない、と思っていたら大変でしょう。
 それで得られる自尊心は崩れやすいものでしょう。

 自尊心を得るためには、小さな進歩や小さな目標の達成や小さな幸せに気づけることが大切だと思います。
 そして何よりも、(完璧にできなくとも)全力を尽くそう、努力を続けよう、いつでも自分を大切にしよう、などと心がけることができる自分になることが大事なのではないでしょうか。



   

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