読書日記

  一定時間の積み重ね

 『上達の法則』(岡本浩一)より、
 なにかひとつのことに、一日一時間くらい、あるいは週に一度か二度くらいの時間をあて、そこで自分の知識なり技能なりを積み上げていくことが、精神衛生上も非常によい。

 その一日一時間なり、週に一、二度なりが、心理的には自己確認の時間として機能してくれるからである。
 何か身につけたいことがあっても、「時間がない」という人もいると思います。
 ふつうに社会生活を続けながらでは、まとまった時間をとることは難しい人も多いでしょう。
 でも、1日1時間、それが無理なら1日30分の時間をつくることはできるのではないでしょうか。

 1日1時間でも1年間続ければ300時間は越えるでしょう。1日30分でも150時間です。
 それだけ一つのことを続ければ、きっと上達を実感できるのではないでしょうか。
 それを工夫しながら何年も続ければ、いずれ上級者になれ、それなりの自信をもてるようになれるでしょう。

 何かに集中する時間を習慣としてもつことには、上達以外のメリットもあると思います。
 集中することで、日常の雑事やイヤなことを忘れられれば、習慣的に気分転換ができます。少しでも楽しめるのなら、なおさらです。
 自分の目標にむかって努力することで、それなりの充実感を感じることもできるでしょう。
 自分のための時間を日常的にもてることは、安定した生活とともに、安定した心を保つことにもつながるのではないかと思います。

 1日30分の時間もつくれないという人は、はじめからあきらめているか、言い訳がクセになっているのかもしれません。
 本気で時間をつくる方法を考えれば、きっと何か工夫や方法ができると思います。
 それでも、「時間がない」という人は、今の生活や生き方を考え直したほうがいいのかもしれません。

 幸せになるためには、心の余裕が必要だと思います。心の余裕には時間の余裕もある程度は必要でしょう。
 そして、何よりも自分が幸せになるために時間を使えるようになることが大切でしょう。
 その方法の一つが、何か一つのことに上達することだと思います。上達したいことが特にない人は、「幸せになる」ことの上達を目指してはどうでしょうか。
 いずれにしても、努力する習慣がある人とない人では、人生で得られるものの質も量も大きく違ってくると思います。



   

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上達の法則』岡本浩一

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