読書日記
挫折と希望
『希望学』(玄田有史編著)より、
挫折と希望の間には、深い関係がある。
挫折は、単に過去にした失敗という事実だけではなく、現在の自分から見てその過去の事実をどのように評価しているかという現在の言葉である。
同じく希望とは、未来の目標であるだけでなく、現在の自分がその未来の実現をどのように評価するかという現在の言葉である。
自分が希望するものをあきらめた経験を、ただ「挫折した」と思い続けるのと、「いい経験(になった)」と考えるのとでは大きな違いです。
挫折したことを想い出すとつらい気もちになるでしょうが、「いい経験だった」と思えれば気もちはラクになるでしょう。
また、一度の挫折で人生を挫折してしまう人もいます。一方、過去の挫折をいい経験にして次に活かしていける人もいます。
失敗したという事実は同じでも、その事をその人がどう考えるかが大事なのではないでしょうか。
将来に「希望がある」という人と「希望がない」という人の違いは何でしょうか?
それは、将来に対するその人の考え方の違い、と言うこともできるでしょう。
それによって、現在の生活感が明るくなるか暗くなるかが変わってしまいます。
物事を肯定的に考えるのと否定的に考えるのとでは大きな違いです。
先のことを楽観的に考えるのと悲観的に考えるのも同様です。
要は、その人の考え方によって、過去や現在の物事や将来のことが自分にとって、いいものになるか悪いものになるか、が分かれるということです。
物事の考え方は、人それぞれで、習性になっているのだと思います。
無意識だと習性に従ってしまいますが、「いいように考える」ことは意識して心がければできるようになれると思います。
いいように考えよう
大きい不幸な出来事の場合には時間がかかるかもしれませんが、「不幸を幸せに変える」ことはできると思います。
考え方を変えることは、急にはできないと思いますが、心がけを続ければ、少しずつ変えていくことはできるでしょう。
考え方が変われば、感じ方も希望のもち方も行動も人生も・・・、いろんなものが変わっていくのではないでしょうか。