読書日記

  希望とのかかわり方

 『希望学』(玄田有史編著)より、
 希望とのかかわり方には、少なくとも三つの可能性がある。
 一つは、希望なんて甘っちょろいことを考えている余裕はない、生きるので精一杯だということ。
 もう一つは、希望があったから生きてこられたということ。
 もう一つは、希望を持たないことで自分はなんとか乗り切ってこられたということ。
 どれが正解というのではないですよ。その人の置かれている状況によって違いますから。
 生きていくことに精一杯で、希望を持つ(心の)余裕がない、という人もいるでしょう。
 一方、今がどんなにつらくても、将来に希望があるから生きられる、という人もいるでしょう。
 また、現実的でない叶わぬ希望を持つから失望したり不幸になる、そういう希望は持たないようにしている、という人もいるでしょう。

 ほとんどの人は無意識に希望をもっているだと思います。
 実際に目標を持って努力している人が多いでしょう。特に目標はなくても、何かを望んで行動しているのではないでしょうか。
 また、生きているということは心のどこに希望がある、と考えることもできそうです。

 自分に実現可能な希望を持って努力すれば、それなりの幸せを得られるはずです。そして、実現可能な希望は誰にでもあるはずです。
 実現不可能な希望を持つから、不幸になるのでしょう。
 実際には、実現可能かどうかはやってみければわからないことが多いでしょう。
 ある程度やってみて、実現不可能と判断したら、別の希望を探せばいいのです。一つの失望をいい経験として、希望の修正プロセスに活かせればいいのでしょう。
 あきらめずに探し続ければ、きっと自分に合った希望が見つかるのではないでしょうか。

 もし今、「自分には希望がない」と思う人は「希望を持とう」と考えてみてはどうでしょうか。
 もし今、「自分には希望がある」という人は「希望を目標にして努力しよう」と考えるといいのでしょう。
 もし今、「夢や目標を持って努力している」という人は、「夢や目標を愉しんで生きよう」と心がけることをおすすめしたいと思います。

 自分の夢や希望を持って、明るい気もちでイキイキと生きられるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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