読書日記
修正プロセス
『希望学』(玄田有史編著)より、
希望は実現することだけに意味があるのではない。希望が創り出す修正や調整のプロセスにこそ意味がある。
希望とは、人生の修正プロセスを生み出すシーズ(根源)なのである。
希望をもって努力した結果、それが実現すればそれなりの幸せを得ることができるでしょう。
もし思うようにいかずに、希望が叶わなかったとしても、それで終わりではありません。
むしろ、そこからの修正プロセスが大事なのかもしれません。
希望が達せられなかった時の修正プロセスの一つは、「希望を変える」ことです。
自分に合わない希望をもっても幸せにはなれません。自分に合った希望をもつことが肝心です。
失敗の経験は、自分には合わない希望が一つわかった、と考えることもできます。
人生では、若いうちは自分の可能性を試すべく大きな夢を希望を抱くのもいいでしょうが、歳を重ねたらそれなりに現実的な希望や目標をもったほうがいいでしょう。それが「大人になる」ということなのかもしれません。(もちろん、「自分はそれでいい」と思うのなら、大きな希望をもち続けてもいいと思うのですが)
希望が達せられなかった時のもう一つのプロセスは、「自分を変える」ことです。
チャレンジした経験から何かを学び、次のチャレンジに活かすことができればいいのでしょう。
自分が少しずつでも着実に進歩していけば、それだけ希望実現の可能性は高くなるでしょう。
希望を実現した時に得られるもので大きいのは「自信」だと思います。
それによって、自分の希望をステップアップしていくこともできるでしょう。
少しずつステップアップし続けることで、人生の中で大きな夢や希望を実現することも可能なのだと思います。
自分の希望を上方修正していくプロセスがいちばん望ましいのかもしれません。
いずれにしても、まず希望をもち、具体的に行動をすることから始まり、一つの結果を次につなげていく修正プロセスが大事なのではないでしょうか。