読書日記

  人生に無意味なものは一つもない

 PHP7月号の『今を生きる−わたしの見方・考え方』は、渡辺和子さん(ノートルダム清心学園理事長)。
 人生には、思いもかけない穴があくことがあります。病気だったり、大きな失敗だったり、あるいは大切な人の死だったり。理不尽で辛いことがいっぱいある。
 でも、穴があいてはじめて見えるものもあるのです。はじめてわかる他人の苦しみもあります。
 そしていつか、穴があいたことに感謝する日がきっとくる。私はそう信じています。

 これだけは言っておきたいのです。
 「人生の中で起こるすべての物事に、無意味なものは一つもない」ということを。
 誰の人生にも、大きい不幸な出来事は起こります。
 その時には辛い思いをするでしょう。
 でも、ほとんどの不幸は一時的なものです。平穏に暮らせる日々がやがて来るでしょう。

  『誰でも長い間にわたって不幸なのは、
   自分が悪いからにほかならない』 モンテーニュ

 不幸な事も、人生という長い目で考えれば何かしら価値があるのだと思います。
 自分の大切なもの(事・人・物)に気づけるかもしれません。その後の人生でそのものを大切にできるようになればいいでしょう。
 失ったものがあったとしても、まだ自分にある幸せに気づけるかもしれません。その後の人生でその幸せを感じられるようになれるといいでしょう。
 自分の足りないものに気づけるかもしれません。その後の人生で足りないものを補うようにできればいいでしょう。
 自分が心から望んでいるものに気づけるかもしれません。その後の人生で望んでいるものを求めて努力すれば大きな幸せが得られる可能性があるでしょう。
 どんな不幸も、少なくともいい経験にできるのだと思います。
 「人生に無意味なもの(無駄なもの)はない」と言えるのではないでしょうか。

 不幸な出来事から何かを学び、自分(の生き方)をいい方向へ変えることができれば、その不幸も「いいきっかけ」にできるのです。
 つらい気もちをバネに何かを頑張ることもできるかもしれません。

 時間をかければ、どんな不幸も幸せに変えることはできると思います。
 そうすれば、不幸な出来事も「あの事があったから、今の自分の幸せがある」と考えることで、感謝できるようになれるでしょう。

 「すべてのことはいい経験」と考え、物事に取り組めるようになれば、幸せな人生に向かって力強く歩いていけるようになれるのではないでしょうか。

すべてのことは好好



   

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