読書日記

  がんばり過ぎない

 PHP7月号の特集は『家族の幸せ、私の幸せ 親子・夫婦――心を遠ざけないヒント』。
 東ちづるさん(女優)は、
 今の世の中、家庭や家族のあり方が問われています。
 みんな無意識にがんばり過ぎているのではないでしょうか。

 私の家族がそうであったように“子供のために”がんばっている親は、自分ががんばっているから子供にも「がんばれ、がんばれ」と言い続ける。プレッシャーをかけられた子供は“親のために”がんばらざるをえなくなる。
 これでは誰も、自分の人生を生きられません。人生は誰のものでもなく、自分自身のものです。

 がんばれないことはがんばれない、と自身で認め、受け入れ、許した「いい人、やめた」宣言がすべての始まりでした。
 家族のためにがんばるのはいいことです。でも、がんばり過ぎはよくないのでしょう。
 自分はこれだけ家族のためにがんばっているのだから・・・(無意識に)家族にプレッシャーをかけることになるのかもしれません。つらい思いをしていると感じている人は、なおさらでしょう。
 そうなると家族思いのやさしい子供は、がんばり、“いい子”を演じることになるのでしょう。
 結局、親も子供も幸せに暮らすことができなくてしまいます。

 だからと言って、やるべきことをがんばらないのはよくないでしょう。がんばるのはいいことです。悪いのは“過ぎる”ことです。
 “過ぎない”ように少し力を抜いてがんばることができればいいのでしょう。
 心の力が抜ければ、自分がラクになるだけでなく、まわりの人に対する接し方にも好い影響があるでしょう。家族に何かを求めたりプレッシャーをかけたりもしなくてすむのでしょう。
 幸せに暮らすためにも、人にやさしくなるためにも、心の余裕・ゆとりをもつことが大切なのではないでしょうか。

 また、「家族のため」を考えるのもいいことです。でも、そのために自分の幸せを犠牲にしてしまうのはよくないでしょう。
 いちばんいいのは、家族を幸せにすることが自分の幸せと思えるようになることでしょう。
 それが十分にできなくても、自分の幸せを大切にしつつ、家族のそれぞれの幸せを尊重し応援することができたらいいのではないでしょうか。

 親自身が幸せに暮らしていて、子供を暖かく見守っていてくれたら、子供はのびのびと生きられるでしょう。
 それが子供の幸せになる能力を養うことにもなり、子どもの将来の幸せにもつながるのだと思います。

 親も子供も、自分の人生を「自分の(幸せの)ために」生きるのが基本だと思うのですが。



   

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