読書日記

  “ひとかど”になりたい

 『ときどき思い出したい大事なこと』(ディック・J・ライダー)より
 私たちは、人生には目的がある――そして、自分という存在にはなんらかの意味がある――、自分は大切なことを行っているのだ、ということを確認したいと思っているのだ。
 私たちは皆、“ひとかどの人物”でありたいと願っている。

 私たちは、自分の核となるところで、“ひとかど”にならなくてはならない。自分は良い人間だ、精一杯成長している、“ひとかど”になりつつあると思える裏づけが必要なのだ。
 人生の目的や生きる意味や自分の存在価値などを明確に意識している人は少ないのかもしれません。
 でも、自分が重要だと確認したい(“ひとかどの人物”でありたい)という隠れた思いはなんらかの形となって表れているのでしょう。
 「良い人間でありたい」「優秀な人間でありたい」「カッコよくありたい」「美しくありたい」「すごい人間になりたい」のような思いからしていることが、実はけっこう多いのではないでしょうか。

 「良い人間でありたい」「素敵な人になりたい」と思うのはいいことでしょう。
 でも、その思いが強すぎたり、人の目(人からどう思われるか)を気にしすぎたりすると、思うようにならずに苦しんでしまうのではないでしょうか。

 急にすごい人になることはできません。また、自分とあまりかけ離れている人にはなれないでしょう。
 自分が望ましいと思う“なりたい自分”に少しずつなっていけたらいいのだと思います。

 自分が少しずつ成長している、なりたい自分に近づきつつあると思えることが大事なのでしょう。
 人からどう思われるかではなく、自分が自分をどう思えるかという“自尊心”を育てていくことが大事なのなのだと思います。

 「自分を育てよう」と努力を続ければ、「一年前に比べたら少しは幸せに暮らせるようになれた」と思えるでしょう。
 「(このまま努力を続ければ)これからも少しずつ幸せになっていける」とも思えるのではないでしょうか。そう思えるようになることは、とても幸せなことだと思います。



   

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