読書日記

  「気にいらない」は「よくわからない」

 『愛するヒント 生きるヒント』(レオ・バスカリア)より、

 私たちは「あれは気に入らない」とか「あの人はどうも好きじゃない」と言うが、たいていの場合、それは「あれは(または、あの人は)よくわからない」と言っているのと同じことだ。
 人には好き嫌いがあるものですが、嫌いなものは少ないほうがいいでしょう。
 嫌いなものが多いと、それだけイヤな気もちになりやすくなるからです。

 好き嫌いに限らず、自分が接するもの(事・人・物)に対してイヤな感じが湧くのは、そのものだけでなく、自分(の心)にも原因があるのだと、私は考えます。
 その証拠に、同じ事があっても、同じ人に接しても、同じ物を見ても、人によって感じ方が違います。自分がもっとできた(成熟した)人なら、こんなにイヤな気もちにならなくてすむのではないでしょうか。

 イヤな感じがするのは、「自分に先入観や偏見があるのかもしれない」「一面(悪い所)しか見ていないのかもしれない」「いい所を自分が知らないだけ」「それについて自分がよくわかっていないからだ」、もしくは、「心が狭いのではないか」「寛容の心が足りないのだろう」「受け入れる能力が足りない」「まだまだ未熟だなぁ」などと考えられようになれば、少しずつ自分を変えていくことができるのではないかと思います。

 自分がイヤな気もちになる回数と時間を減らすように、自分を変える努力をすることは、今後の生活を幸せに過ごせるようになるためにきっと役立つでしょう。
 人の好き嫌いについて以前に書きましたが、嫌いなものを減らすとともに、好きなものをもっと大切にできるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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