しあわせ日記

11月23日(木) 「上機嫌」の技化

 『上機嫌の作法』(齋藤孝)より、
 状況にかかわらず、自分を常に機嫌のいい状態に保つことが「上機嫌」の技化です。
 上機嫌の技は、天然のご機嫌さではなく、「……にもかかわらず上機嫌」「……敢えて上機嫌」といったもの。
 にもかかわらずというところに知性の成熟があります。
 「上機嫌」を、単なる気分のせいにせず、テクニック・技の実践によるものにできるといいのでしょう。
 つまり、何か問題があるにもかかわらず上機嫌でいられる、特に何もいいことがなくても敢えて上機嫌に振舞うことができる、というようなことです。

 そのためには、不機嫌の原因となるものにとらわれないことだと思います。
 何か問題があっても、あまり不機嫌にならずに、早めに切り替えてふつうに、できれば上機嫌に生活できればいいのでしょう。やるべきことがある時には、それに集中し、できれば少しでも楽しむ。自由な時間には幸せになれることを考え、実践することができるといいのではないでしょうか。
 そして、悩みや問題があってもそれなりに幸せに暮らせるように心がけることができたらいいのでしょう。

 何か問題がある時に、不機嫌にしていても状況は変わらないでしょう。むしろ、不機嫌による弊害があるのではないでしょうか。
 問題がある状況が変わらないのなら、上機嫌でいられたほうがいいでしょう。上機嫌に取り組むことがいい方向に進むこともあるでしょう。

 その時の気分・機嫌に従うのではなく、「不機嫌にしているよりも、上機嫌にしているほうがいい」という知性に従えたほうがいいのでしょう。
 それが実践できるようになるためには、強い意志と、努力と工夫が必要なのだと思います。
 でもそれが、技として身につき、習慣化すれば、ほとんどの時間を機嫌好く、幸せに暮らせるようになれるのではないでしょうか。



   

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『上機嫌の作法』齋藤孝

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