しあわせ日記

8月10日(木) 生活があって人生のない一生

 『生きる勇気が湧いてくる本』(遠藤周作)より、
 さしあたって役にもたたぬことの集積が人生をつくるが、すぐに役にたつことは生活しかつくらない。
 生活があって人生のない一生ほどわびしいものはない。
 将来のための努力や、人や社会に貢献する努力などは、今の生活には特に役に立たないかもしれませんが、人生を価値あるものにするためには役に立つのではないでしょうか。
 今の生活のための努力は、人生には役に立たないのかもしれません。

 「どういう生活を送りたいか?」と「どういう人生を送りたいか?」では、答えが違ってくるのでしょう。
 そして、生活を大事するか、人生を大事にするかによって、生き方は変わるでしょう。

 生活があって人生のない一生は、何かもの足りないのではないでしょうか。日々の生活に追われるだけの生き方、退屈しのぎ・ヒマつぶしのような生き方、ただ楽しいだけの生き方、・・・。
 一方、人生のために生活を犠牲にする一生は、つまらないのではないでしょうか。忙しいばかりの一生、「将来のため」ばかりの一生、「人のため」ばかりの一生、・・・。

 人生を大切にしたいのなら、まず、自分の幸せ・生き方について考え直してみるといいと思います。人生の目的を考えてみるのもいいでしょう。
 その答えとしては、“夢のある人生”または“愛のある人生”を考える人が多いのではないでしょうか。
 そういう人生を選びつつ、生活も大切にするためには、夢や目標を愉しんで生きられるようになる、もしくは、人を愛する幸せを感じられるようになることが大事だと思います。

 もう一つ考えられるのは“幸せな人生”だと思います。
 “幸せな生活”の積み重ねが“幸せな人生”と言っていいのではないでしょうか。
 そのためには、生活の中で幸せを感じられるようになることが肝心でしょう。
 ただし、そんなに急にすごく幸せになることは難しいでしょう。自分を育てていくことで、少しずつ幸せになっていけるような生き方ができたらいいのだと思います。

 「幸せに過ごそう」という生活目標と「(少しずつ)幸せに(暮らせるように)なっていこう」という人生目標をもって努力すればいいのだと思います。
 人生にも生活にも好奇心をもって、“幸せな人生”と“幸せな生活”を両立できるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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