自尊心とは、人間がまとう最も尊い衣装であり、何ものにもまして精神を奮い立たせる。“自分”という存在は、この世に一人だけしかしない貴重な存在です。
「汝自身を敬え」とはピタゴラスが弟子に命じた言葉だが、自尊心という気高い理念に支えられた人間は、確かに決して官能におぼれて身を汚したり、卑屈な考えで心を汚したりはしない。
日常生活のすみずみまで自尊心が行き渡れば、それは清潔や沈着冷静、貞操、道義心などあらゆる美徳の基礎となるだろう。
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