4月の人生相談 「目標がなかなか達成できない」

第1回 問題提議
 4月のテーマは「目標がなかなか達成できない」です。
夢や目標はあるが、やる気が起きない、思うように前進しない、うまくいかない。
 などという問題です。

 このホームページの中では、「幸せになる方法」の3番めとして「夢を持って生きる」ことを挙げ、実践講座でも「目標達成への過程を楽しむ」などで扱ってきました。どちらも夢を持って生きること自体の幸せや、努力の過程を楽しむことに主眼を置いてきました。でも、実際にはやはり目標を達成できることは幸せなことです。ここでは、私の勉強のためにも、目標を達成するために役立つ方法を1ヶ月かけて考えていこうと思っています。
 次の4つことを取り挙げる予定です。
  [1]やる気をだす工夫   [2]うまくいく方法の考え方
  [3]行動力を高める方法  [4]落ち込まない考え方

 ただし、夢や目標は達成できなければ価値がないと考えると、夢から得られる幸せは少なくなってしまいます。それについては「幸せになる方法」の「夢を持って生きる」や、実践講座の「目標を持って生きる」、「目標達成への過程を楽しむ」を参考にしてください。

第2回 やる気を出す工夫             →TOP
 やる気があるかないかは目標達成に大きく影響します。やる気を出す方法はたくさんあります。ここでは5つの種類に分けて挙げてみます。
(1)やりたいという熱意を持つ
 自分がやりたいことを選んでやる。
   好きなこと、やって楽しいこと、充実感が得られること、など。
 目的を明確にする。
   誰のために・・・自分、愛する人、お客様、社会のため、など。
   何のために・・・自分の幸せのため、人を幸せにするため、
           多くの人に役立つ、社会に貢献できる、など。
           自分の人生の中での価値、自分を育てる。
 目標を常に念頭におく工夫をする。
   目標を紙に書いて貼る、毎朝声に出して言う、など。
 目標を達成した時のイメージをし、幸せの予感を得る。
   達成の場面、達成した自己、得られるもの、人の反響、など。
(2)できると思えるようにする
 「できる」と自己暗示をかける。「できる」と繰り返し言う。
   これでうまくいけばラクな方法。これでうまくいく場合もある。
 達成までのステップを考える。現在とゴールをイメージで結べるように。
   中間目標を置き、それを1つ1つ進めば達成できると想う。
   成功者の成功過程を書いた本を読む、うまくいった人の話を聞く。
   スケジュールを作成する。締め切りを設定する。
(3)人を利用する
 人のいる場所でやる。
   図書館、喫茶店など作業できる飲食店内、電車の中、公園、など。
   一部の作業(計画を書く、アイデアをまとめる、など)でいい。
 ライバルのことを想い浮かべる。
 目標とする人(ロールモデル)を作る。
   自分のまわりの人、著名人、歴史上の人物。
   人のすべてでなくても、一部でもいい。あの人のこういうところ。
   マネする。見本にする。本人になったつもりでやってみる。
 人に宣言してしまう。 目標、予定、締め切り、やったこと、経過。
 発表の場を作る。 イベントやサークルに参加するか、自分で作る。
 同じような目標を持つ人を探す。
   知り合い話し、互いに励まし合い、刺激し合い、協力し合う。
(4)とにかく始める
 「さぁやろう」などとかけ声をかけて始める。(簡単な方法)
 余計なことを考えずに淡々とやる。無心になって。
   やらない理由・言い訳を考えない。
   その場へ行き、準備をし、その姿勢をとり、最初の動作をする。
 リズムを作る。
   ストレッチングや体操など、身体を動かすことから続けて始める。
   コーヒー・お茶・お菓子などを飲食してから始めようと決める。
     最初の一口を楽しんだら、飲食しながらやり方・手段を考える。
       やる気がしてきたら、飲食の途中でも、始めてしまう。
 とりあえず少しだけやってみようと思う。自分に交渉する。
   時間を設定して始める。 とりあえず30分だけ、など。
   範囲を設定して始める。 まず、1頁、1問、1区切りまで、など。
     調子に乗ったらそのまま続ける。
     1区切りしたらまた次の交渉をする。
       休憩、気分転換法、飲食などの交換条件を利用してもいい。
   終わったら○○しよう、のようなごほうびを決める。
 今できることを考える。
   自分ができると思えるまで、やることを小さくする。
     極端な話、机の前に座る、ペンを持つ、ならできるでしょう。
     それを1つ1つ進めていく。
       最初の1動作を始めれば次のイメージが湧いてくる。
       やり始めれば惰性でいく。楽しみが出てくることもある。
 習慣を作る。 同じ時間にやる。決まった作業の流れを作る。
 先行投資してしまう。 申し込む、教材や道具を買う。
(5)楽しくやる工夫をする
 自分なりの方法を工夫する。
   自分に合った方法、自分らしい方法、得意ワザなどを作る工夫。
 今日やること、ここまでやる、など、小さな目標を設定する。
   できたら、喜ぶ、自分をほめる、ごほうびをあげる。
   数字に表す、成績をつけるなど、前進や進歩を感じられる工夫。
 楽しみながらやる工夫をする。
   楽しい気分になれる音楽をかけながら、鼻唄をうたいながら、など。
   好きなところ、おもしろい発見、新たな出会いなどを探す。
   誰かを喜ばすこと、驚かすこと、笑わすことなどを考える。
 環境を工夫する。 場所、時間、道具、小物、などにこだわってみる。
 本などを読んで知識を増やし、興味を深くする。
   好奇心を発揮し、いろいろと調べてみる。知れば知るほど面白い。

 ここに挙げたのは、ほんのヒントです。人や目標の内容や状況によって役に立たないものもあるでしょう。また、具体的な詳細な方法についても書いていません。でも、あなたが明確な自分の目標に対して、やる気を出そうと切実に思っているなら、これらのヒントの中から何かを思いつくこともあるでしょう。(集中力・やる気も参考になるのではないかと思います)
 できれば、自分がやっていることか、やっていないことかを考え、自分の場合だったらどういうふうにできるか、と1つ1つ考えてみてください。きっとその時に役立つアイデアが浮かぶと思います。それでもダメなら、少し休息をするか、おいしいものを食べるか、楽しいことをして、少し元気になってからまた試してみてください。
 1つ試してダメなら、次の方法を。自分に合う方法が1つ見つかれば、一生では相当に違うでしょう。やる気を出す工夫をしているかをたまにチェックし、工夫を重ねる習慣を持つことが一番かもしれません。
 とりあえず私が過去に集めたものをまとめてみました。私もプリントして貼っておこう。あなたのお役に立てればうれしいのですが。

第3回 うまくいく方法の考え方             →TOP
 目標を達成するためにはうまくいく方法を考えることが重要になります。ここでは、うまくいく方法の考え方を紹介します。
(1)着眼法と苦情法
 もっとも基本的な考え方をわかりやすく説明した「なぜ売れるのか」(伊吹卓著・PHP文庫)という本があります。この本で説明されているのが、着眼法と苦情法です。
 着眼法とは、いいアイデアを探す方法です。苦情法は、まず欠点を探し、そこを改善することを考える方法です。私はこのことについて「どうしたら・・・」に書きました。
 ここでは、着眼法と苦情法の具体的な方法を挙げてみます。
着眼法の具体例
・ うまくいっている人(物)のいいところを取り入れる。
   うまくできる人のマネ、成功者の本を読む、ヒット商品の分析、など
・ 新しいものからヒントを得る。
   新製品、新しいニュースを目にしたときに、
   自分の目標に応用できないか常に考えてみる。
・ 古いものからヒントを得る。
   過去に流行ったものを調べ、現在に活かせる部分を探す。
・ 常に「どうしたら・・・」と考え続ける。
   考え続けていれば、ふとアイデアが思いつくことがある。
     いいアイデアは、歩いている時、風呂・ふとん・トイレの中。
苦情法の具体例
・ うまくいっている人(物)の欠点を探し、改善を考える。
・ いい線いっている(と自分が思う)のに、
  うまくいっていないものの欠点を探し、改善を考える。
・ 人の意見を聞く。聞く機会持ったり、手段をとる。
   (いい意見は素直に喜ぶ)
   人の意見はとにかく素直に聞いてから、ゆっくりと考える。
   耳の痛い意見ほど役に立つ。
・ 常に「足りないのはなにか」「なぜうまくいかないのか」と考える。
 このホームページへのご意見は、うれしいものがほとんどです。素直に喜びます。またよいところを伸ばそうと思います。中には、厳しい意見や私と異なる考え方もあります。それらについては時間をかけて考えるようにしています。実は、「考え事」の連載はそれをきっかけに始まりました。また、最近もいただいたご意見について、考えたことを書きました。

(2)とにかくやってみる
 ここでもう1つうまくいく方法を考えるために役立つこととして「とにかくやってみる」を挙げたいと思います。
・ うまくいく可能性がある。
   やってみなければわからない。「案ずるより生むが易し」
・ どのくらいできるか確認する。
   その先を考えればいい。できる部分の喜び。
・ 成功の可能性、目標が自分に合っているかが、今よりわかる。
   成功の可能性が見える。早く見切りがつけられる。
・ 現実問題がはっきりと見えてくる。
   重要なポイント、うまくいかない点、自分に足りないこと。
   見えてきた問題点を1つ1つ克服していくのが確実な方法。
 とにかく始めて、やりながら考えるほうがいいことが多いと思います。あまり考えてばかりいないで、とにかく始めてみてはどうでしょうか。

第4回 行動力を高める方法            →TOP

(1)目的意識を明確に持つ
 行動を起こす一番の要因は目的意識だと思う。「こういう目的を持って何をしたい」という意識のない人には強い行動力は生まれない。
 目的意識の中でももっとも基本となるのは人生目標だ。しかし、これを持っている人は多くはいない。どういう生き方がしたいか。人生の中で成し遂げたいことは何か。一生のうちで経験したいことは何か。これらの意識を持って生きているかいないかだけで行動力は大きく違うと思う。これらの意識があれば、行動しないではいられなくなる。やろうかどうしようか迷ったときには、自分の人生目標を思い出すことで後押しをし、最後の決断をすることができます。目前の条件で迷ったときには、もっと大きな判断材料として人生目標を使うことができます。

(2)行動することが一番大事だと考える
 やってみたら意外に簡単にできた。これは気分も最高だし、自信もできるので、もちろんOK。やったらいろいろと問題はあったが何とかできた。これは自分に実力がつく一番いい状況、もちろんOK。やってみたけど、うまくいかなかった。これもいい経験。少なくとも自分に向いていないものがわかったり、はやくあきらめがついたかもしれない。できれば、とにかくやった自分をほめてほしい。だからこれもOK。最初からやらない。他のことをやれば、OK。あれこれ迷って時間を浪費して何もしない。まだあきらめられないか、やらなかったことを後悔する。これNG。
 これを理解できた人は、NGだけは選ばないようにしよう。
 人生という永い目で考えれば、行動することの価値が広がります。いい経験をするため、自分を成長させるため、と考えることができれば、結果よりも行動することが大事だと思うことができます。

(3)行動することを習慣化する
 何でも行動するのにラクで確実に前進できる方法は習慣化することです。
 一日のノルマを決める。今の自分にできる大きさのノルマを設定する。1日に1行動や15分でもいい。それが習慣化すれば、それを増やすことは難しいことではない。1日1日の着実な積み重ねはいつのまにか大きな成果になる。
 楽しんでやる工夫をする。うまくやる、早くやるなどの目標以外に楽しくやることを意識する。楽しみを探す。自分なりの工夫をする。
 行動力がない人は、経験が足りないだけの場合が多い。慣れ、経験、修得、熟達、自信などは経験の積み重ねでしかできない。つまり、継続すること、イコール、習慣とすることが一番。

(4)思いきり、勇気、割り切り
 実際の場面では、ヘタな理屈や考えよりも、勢いや盛り上りなど心の状態が行動を起こせるかどうかに影響します。その際に役に立つのは、思いきりや割り切りなどをするための言葉です。「やらなきゃできるわけがない」「行動することに価値がある」「なるようになる」「(うまくいかなきゃ)その時はその時」など。
 もう1つ役に立つ考え方は「ヘタな鉄砲も数打ちゃ当る」です。世の中にはそういうことがよくあります。うまくいくかいかないかは努力や実力よりも、巡り合わせや相性や運の方が大きいことがあります。あなたが絶対に当る鉄砲を持っている自信があるのなら話は別ですが、とにかく数を打ってそのうちの1つが当ればいい。できれば当るまで打ち続ければいい。時間をかけてトライし続けるのも同様の方法です。

 これらの考え方や方法以外にもいろいろなものがあります。多くの本にも書いてあります。第2回のやる気を出す方法と共通することもあります。いろいろなものを参考にして、自分で工夫して、行動してみてください。何もしなければ何も得られないのですから。一度しかない人生、何かやってみましょう。自分の幸せのために。

第5回 落ち込まない方法            →TOP

(1)何のための夢や目標か?
 本来、夢や目標は幸せを得るためにすることを忘れない。
   それに反することをするのは間違っている。
     自分を責める、落ち込むなどイヤな気分になるのはよくない。
     まず、そういう状況に気づくことが大事。
       そして、イヤな気持ちになる考えを「ストップ」する。
       自分を責めたり、落ち込むヒマがあったら、前進しよう。
         今やれることをしよう。
         どうしたらうまくいくかを考えよう。
       イヤな感情を「なにクソ」のような前向きなエネルギーに。
       うまく気分転換をする方法を考える。
         休息が必要なら思い切って休む。
   幸せを感じるようにする。
     夢を持って生きている幸せを感じる。幸せの予感と充実感。
     やろうとしたことを自分でほめる。
     加点法の評価をする。できたところを評価する。

(2)うまくいかないことをある程度、予期しておく。
 はじめからうまくいくほうが珍しい
   うまくいったら素直に大喜びする。
 うまくいかないことがあるのが当り前。
   驚くことも、悲しむことも、慌てることもない。
     自分を責め、落ち込むことが、結果がうまくいかない真の原因。
   それを克服していくことに喜びもある。
 もし事前にうまくいかない状況が想像できるのなら、
   恐れるのではなく、対策を考えておく。
   一時的にうまくいかないストーリーも想定しておく。
   問題が発生する中で頑張れるいい自分をイメージしておく。
 あきらめずに前進している限り落ち込むことはない。
   落ち込んでいるときは止まっているとき。
   前進していればいつかたどり着く。少なくとも状況は変化する。

(3)永い目で考える
 自分を成長させる場と考える。
   いい経験をしている、と考える。
   うまくいかなかったことから、何を学ぶかが大事。
   自分を鍛えるためには我慢が必要なこともある。
   いい経験をし、自分を鍛えることは将来にずっと役立つこと。
 いい意味であきらめたほうがいいこともある。
   自分に向かないこと、自分にはできないことを見極められる。
   新しいことを探し、始めるきっかけとなる。
   一度あきらめたことは後悔しない。
     そのためにも、過去のいい経験と考えられるようにする。

 夢や目標を持つことは自分の幸せのためにすること。


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