幸せになる能力養成講座

第3講 幸せを想像する能力
 幸せになる能力でいちばん重要なのは、想像力だと思います。自分の幸せをいかに想像できるかどうかです。自分の幸せが考えられないのは想像力が足りないのです。

(1)将来の幸せを信じる能力
 自分の将来に幸せはない、とあきらめていたら、幸せになる想像をする気にもなれません。
 どんな時にも希望を見いだし(ヒント)、将来の幸せをイメージし、それを信じることができれば、幸せに対して前向きに考えることができます。
 将来の幸せを信じる能力の養成については、以降の講で別に取り挙げます。

(2)幸せになる考え方をする能力
 幸せになれない人は、幸せになる考え方ができない、そのための想像力が未開発な人です。不幸になりやすい人は、不幸になる想像力がある人です。想像力があるという点では、いい方向に使えば幸せになれる人だと思います。
 幸せになる考え方をする基本は、「今幸せになる考え方はどのようなものか?」と自分に問いかけることです。そして、答えを求め続けることです。
 もう1つは、自分がイヤな感情を持っているのに気づき、「今不幸になる考え方をしていないだろうか?」と問いかけ、その後に「では、幸せになる考え方は?」と考えを進めることです。

(3)幸せを企画する能力
 長期の幸せでは、人生の幸せ、数年以上先の幸せ。中期の幸せでは、数年先の幸せ、数カ月後の幸せ、数週間後の幸せ、数日後の幸せ。短期の幸せでは、明日の幸せ、今日の幸せ、今の幸せ。これらの幸せを考え、得られるように行動すればいいのです。
 すべての幸せを毎日考えるわけではありません。長期の幸せは、年に数回。中期の幸せは、月に数回。短期の幸せは、毎日。こんな感じだと思います。自分の生き方の中で、比重を決定すればいいと思います。
 あなたは、日常生活の中でどのくらいの時間、自分が幸せになれることをやろうと考えていますか?
 いちばん数多く考えるのは、「今やることを愉しむためにはどうしたらいいか?」です。

 また、今日の幸せ、明日の幸せを考えられるようになるだけでも、相当に幸せに暮らせると思います。ただし、想像力が未熟だと、なかなか見つからないかもしれません。
 まず1つ、小さな幸せから始めましょう。今日または明日の(小さな)幸せを1つだけ考えるようにしてみましょう。それは、毎日同じでも構いません。
 そして、自分の幸せのレパートリーを1つ1つ増やしていきましょう。
 「1日1つの幸せ」を考えましょう。「しあわせノート」を書くことが、それを実践する工夫になると思います。

 幸せを想像する能力を高めるには、まず「幸せになる考えをしよう」という意識を持つことです。そして、「どうしたら幸せになれるか?」と考えましょう。すぐに思い浮かばなくてもあせったり、嘆いたりしないでください。考え続ければ、きっといい考えが浮かんでくる、と信じましょう。
 ヒントを探してみましょう。その方法を考えてみよう。本やホームページでもいいと思います。ヒントを見つけて、自分に合うように、幸せになる考えをアレンジしてください。

 能力は使わなければ退化します。使えば維持できます。よりよく使おうと心がければ向上します。
 幸せを想像する能力を高めましょう。そのためには、「より幸せになる考え方をしよう」と心がけましょう。


ひと言エクセサイズ
「幸せになる考え方は?」
 

 第4講 自分の幸せに気づく能力

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