悪意

　人に対する感情の中でいちばん強いのは“怒り”ではないでしょうか。思わず怒りを爆発させてしまって、後悔するようなことや取り返しがつかないことしてしまったことがある人もいると思います。
　人への怒りとアタマにくる一言の対処法については書いたことがあります。

　人に対する悪い感情は、憎むことや恨むことのような悪意につながってしまうこともあります。憎しみや恨みから生まれる感情や思考や行動が自分を幸せにしてくれるとは思えません。

　人に対して「悔しい」と感じることもあると思います。その悔しさが悪意に変わってしまうこともあります。
　一方、悔しさをバネに自分が目指す方向に進むエネルギーに変える人もいます。

　人に対する怒りや憎しみや恨みや悔しさなどの悪感情も、考え方によってはプラスのエネルギーに変えられるのではないでしょうか。
　相手を見返したいなら、相手に勝ちたいなら、相手より幸せになればいいのではないでしょうか。人を苦しめるような人にはすぐに勝てる、と私は思うのですが。

　人の足を引っ張って引きずり下ろしても、それは自分をおとしめるだけです。負の心のパワーをバネに自分を高められたら、と思います。
　少なくとも悪意を持って人に対していいことはない、と思います。
　そのためにはまず、イヤな気もちになった時、自分の悪意に気づいて「そんな自分にはなりたくない」と考えられたら、と思います。

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