『楽天主義』 ヘレン・ケラー

  『楽天主義』(ヘレン・ケラー)を読みました。

  ヘレン・ケラーは生後19ヶ月の時に熱病に罹り、
  聴力と視力を失い、三重苦の生活を強いられました。
  サリバン先生と出会い、読み書きを覚え、大学を卒業後、
  世界各地で講演したり福祉活動を行い、「奇跡の人」と呼ばれました。

  『楽天主義』はヘレン・ケラーが大学在学中に執筆したものです。

    楽天主義者とは、善を信じ、輝かしい未来の到来を確信し、
    明日を今日より美しいものにするための
    努力を重ねる生き方なのである。

    楽天主義者は、信じ、試み、そして目標を成し遂げる。

    楽天主義こそいっさいを成功に導く信念である。
    希望がなければ何ごとも成就するものではない。

  とても前向きな感じがしますが、
  「楽天主義」にはもっと気ラクなイメージもあると思います。

    人生の目的は何か、などと堅苦しく考える必要はない。
    楽しく生きて、この世を去るときに、
    「生まれてきてよかった。幸福な人生だった」
    と振り返ることができたら、その人は人生を
    楽天主義者として過ごした成功者だといえる。

  将来に希望をもって努力することで幸せは得られるものであり、
  実際に、多くの人はそうして、幸せになれているのだと思います。

  反対に、悲観的な考え方のクセがある人は、
   幸せになりにくく、不幸になりやすいと思います。

  幸せになるためには、
   悲観的な(不幸になる)考え方をストップし、
   意図的に楽観的な考え方をできるだけ
   心がけたほうがいいのではないでしょうか。

  また、ヘレン・ケラーは『楽天主義』の中に次のように書いています。

   幸福は心の持ち方の問題で、外見から他人が判断できるものではない。

   私は、盲・聾・唖の障害者でありながら、世間の常識に反して
   自分は幸福であるという考え方を信条としている。

  どんなに幸せそうに見えても、
   本人が幸せと思っていなければ、その人は幸せではありません。
  どんなに不幸に見えても、
   本人が自分は幸せと思っているのなら、その人は幸せです。

  「自分は幸福であるという考え方を信条としている」というところに、
   強い意志と意図的楽観主義が感じられます。

  もし自分がヘレン・ケラーのような境遇であったら? と考えてみると、
   「自分は幸せである」と思えるのではないでしょうか。


    意図的楽観主義のすすめ

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