今週の生きるヒント 「妥協するか?しないか?」
様々な人生の選択の際に、「妥協したほうがいいか?しないほうがいいか?」と悩んでしまう人がいます。
学校の受験・入学、仕事選び、恋人選び、この人と結婚するかどうか、家選び、自分の夢をあきらめるかどうか、・・・。
自分の理想や望み通りになるまで待つか、ある程度妥協して確実なものを選ぶかで迷ってしまいます。
「妥協するか?しないか?」について考えてみることにします。
1.妥協=現実的な選択
「妥協」という言葉には、ちょっと悪いイメージがあるような気がします。
まずは、「妥協は現実的な選択」と考えたほうが良さそうです。
正直に言えば、自分の理想を追求するか、現実的な選択をするかは、本人の自由で、どちらでもいいのだと思います。
と言っても、本人にとっては、人生の大問題ですので、悩んでしまうのもしかたがないと思います。
ここでは、「妥協するか?しないか?」で迷った時に役立つ考えるヒントを少しでも提供できれば、と思っています。
2.妥協しない可能性とリスク
現実的な選択をすれば、比較的容易にある程度のものを確実に手に入れることができます。
妥協しなければ、いつか望み通り、もしくは、今回の選択よりも望ましいものが手に入るかもしれません。
時間をかけ(努力す)れば、望ましいものを得られる可能性は高くなるはずです。待っていれば、いいチャンスやいい出会いがあるかもしれません。
でも、それは確実ではありません。リスクもあります。
望みが高ければ、実現の可能性が低くなるのは覚悟しなければなりません。
歳をとるとそれだけ不利になることもあります。
“早い者勝ち”で、待っていると目指すものが減っていくかもしれません。
理想実現の可能性に大きな魅力を感じ、妥協して得られるものに魅力を感じないのなら、妥協しないほうがいいでしょう。
待つリスクに大きい不安を感じ、妥協して得られるものにも十分に魅力を感じられるのなら、妥協してもいいでしょう。
迷うからには、妥協して得られるものにもそれなりの魅力を感じられるのでしょう。
あとは、理想(実現の可能性)の魅力と待つリスクの不安の、どちらが大きいかが問題ではないでしょうか。
「○○たらいいな」と理想の実現をイメージし、「(理想通りにならなくても)その時はその時。なるようになる」などとリスクの不安を軽く考えることができれば、妥協しないですむと思います。
それでも、不安が大きいようなら、現実的な選択をしたほうがいいということなのかもしれません。
3.待つ時間をどう過ごすか
妥協しないで自分の望み通りになるまで待つ場合、その待つ時間をどう過ごすかが問題だと思います。
待った結果、望むものを得られなかった場合、その待つ時間がムダだったと思ったり、自分の選択を後悔したりしないためには、そして、待つ時間をよりよく過ごすためには、どう過ごしたらいいかを考えたほうがいいと思うのです。
理想的なものを手に入れられるように努力したほうがいいのは確かです。
自分が望むものを一所懸命に探す、出会いを大切にする、得られるように努力するというようなことです。
次に、待つ時間を少しでも愉しむことができたほうがいいでしょう。
待つ時間には、自由があり、やりたいことがやれるチャンスかもしれません。この時機だからできることがあるのではないでしょうか。
また、目標達成への過程を愉しむことも大事だと思います。
おすすめしたいのは、自分を高めることです。
自分を高めれば、望むものを得やすくなるかもしれません。それだけでなく、今後に生きていく上で役立つのではないでしょうか。
自分を高めると、それだけ、つり合う結果がほしいと考えてしまう人がいます。それで、望みをさらに高くしてしまうのはどうかと思います。それだけ実現の可能性が低くなってしまいます。
自分を高める中に、自分の幸せになる能力を向上させることを含めればいいのです。
そうすれば、望みを下げても、幸せに暮らせるようになれると思うのです。
4.自分の決断を尊重する
「妥協しないか? 現実的な選択をするか?」を、自分がよく考えて決断したのなら、それでいいのだと思います。
それに、選択・決断が「すべてではない」とも思うのです。
妥協しない選択をした場合には、その後も「妥協するか?しないか?」を考えることになると思いますが、考えるのはせいぜい、1年に1回とか、半年に1回とかでいいと思います。その時にだけ「今は妥協するか?しないか?」を決断すればいいのです。その間は、あまり考えないように心がけ、その分、望むものを得られるように努力したり、今を愉しんだりしたほうがいいと思います。考えるにしてもいろんな可能性を考えられるようにしたほうがいいと思います。
何よりも大切なのは、いつでも自分の決断を尊重することが大切だと思います。
自分の決断を後悔しないこと。自分の選択を「これでいい」と信じ、そう思えるように努力すること。自分の選択の中で、幸せに暮らせるように心がけることが大事です。
「夢を取るか?現実を取るか?」も参考になさってください。