嫉妬してしまう

 「人がうらやましい」と思ってしまったり、それが「悔しい」と感じてしまうことがあります。
 幸せそうな人と比べて、「自分は不幸だ」と落ち込んでしまう人もいます。
 幸せそうな人に対して、妬ましい気もちや憎悪の感情のようなものを抱いてしまう人もいます。
 「人に嫉妬してしまう」そんな自分がイヤで悩んでしまう人もいます。
 「人がうらやましい/嫉妬してしまう」という悩みについて、考えてみることにします。

1.「うらやましい」ぐらいならいい
 人の幸せそうなのを見て、「いいな」「うらやましいな」とか、ふと思ってしまうことがあると思います。
 うらやましいぐらいならいいのではないでしょうか。

 ところで、あなたは人の幸せをどう思いますか?

 「人の幸せ」についてどのように考えられるか、ということだと思います。
 『幸せになる方法』には、人の幸せの中から自分の幸せを感じる練習というのを書きました。
 人の幸せを見て、イヤな気もちになるようでは、なかなか幸せにはなれでしょう。
 ふと「うらやましい」と思ってしまうことはあっても、軽く考えて、自分の生活を大切にしたほうがいいと思います。

2.妬むのはやめたほうがいい
 人への妬ましいという気もちが、憎悪や嫌悪につながってしまうことがあります。そうなると相手とのつきあいでイヤな思いをしやすくなります。
 相手をおとしめたい、相手を傷つけたいや相手の不幸を願うような考えが湧いてしまうこともあります。そんなことを考えても、ましてやそういう行為をしても、いいことはないと思います。そんなことでは幸せにはなれません。いつかそんな自分にイヤ気がさしてしまうことになるのではないでしょうか。

 私は、相手に嫉妬するような考えをしているのに気づいたら、「そんな自分にはなりたくない」と考えます。

 嫉妬の感情が心に残ってしまうようなら、そのエネルギーをいいことに使ったほうがいいでしょう。
 人を妬むようなことを考えるヒマがあったら、もっと自分にとって考えたほうがいいことがあるはずです。ふと思ってしまったら、それをきっかけにいいことを始めればいいのです。
 相手をおとしめることを考えるより、自分を高めることを考えたほうがいいのです。たとえば、相手をライバルと思って頑張るとか、「相手よりも幸せになってやる」と考えたり、うらやましい気もちを心のバネにして自分の幸せに向けてそのパワーを使ったほうが、自分にとってずっといいと思うのです。

3.人と自分を比べないほうがいい
 人の幸せに対する「うらやましい」という思いが、悔しさや悲しみに変わってしまうことがあります。人と自分を比べて、自分の不遇や不運を嘆いたり、自己嫌悪に陥ってしまったりします。

 人と自分を比べてもいいことはないと思います。ましてや、人の幸せな部分と自分のふつうの部分または不幸な部分と比べたらなおさらです。
 世の中には上には上がいるものです。人と自分を比較をしていたら、自分より上の人と出会うたびに不幸になってしまいます。

 「人は人、自分は自分」や「人はハオハオ、自分もハオハオ」のように考えられれば、と思います。

 ふと、人と自分を比較して暗い気もちになってしまったら(無意識にそうなるのはしかたがありません)、そこで気づいて「人と比べてもいいことない。自分は自分。何かいいことを考えよう」などと考え直すことができれば、それでいいと思います。

4.人に嫉妬しないための方法
 人に嫉妬してしまうのは、自分が幸せでないからではないでしょうか。今の自分(の生活)への不満が、人の幸せを知ったことをきっかけに湧きだしてしまったのかもしれません。
 ということは、自分が幸せに暮らせるようになり、自分は幸せだと心から思えれば、人に嫉妬することはなくなるのではないでしょうか。

 「人に嫉妬しないための方法は自分が幸せになること」は正しそうですが、すぐにできることでもなさそうです。
 では、もう一つの方法を紹介します。

 私は最近、人に嫉妬することがなくなったようです。
 それはたぶん、「みんなが幸せになりますように」と日々願っているからだと思います。それが少なくとも5年以上は続いています。
 人の幸せに嫉妬なんてできませんよね、人の幸せは私の願いなのですから。
 これまた、すぐにはできない方法を書いてしまいました。(それに宗教っぽい?)
 でも、今のところこの2つぐらいしか、私には方法が考えられないのです。

 思わず人に嫉妬してしまうのはしかたがないと思います(少しぐらい嫉妬してもいい)。うらやましいぐらいで済ませて、妬んだり落ち込んだりしないようにできたら、それで十分だと思います。

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