しあわせ日記
11月1日(土)『YOU CAN FEEL GOOD AGAIN』2
「YOU CAN FEEL GOOD AGAIN」は、『楽天的主義セラピー』(春秋社)の原題です。著者のリチャード・カールソンさんは、『小さいことによくよくするな!』を書いた方です。
この本については、4年半ぐらい前に書きました。
この本は、私に考え方が変われば感情が変わり、幸せになれるということを教えてくれました。
「YOU CAN FEEL GOOD AGAIN」には「COMMON-SENSE THERAPY FOR RELEASING DEPRESSION AND CHANGING YOUR LIFE」という副題がついています。直訳すれば、「憂うつからの解放と人生を変える常識療法」でしょうか。要は、感情を改善し、人生を変える方法ということでしょう。
ちなみに、日本の本の副題は「心の青空にふれるために」となっています。
ということで、もう一度、この本を読み直して、「考え方を変える」方法を考え直してみようと思います。
11月2日(日)気分よく生活するため
『楽天主義セラピー』の「はじめに」の中に、次のように書かれています。
人生をフルに楽しむための第一歩は、ただ、いい気分になるということだけで十分なのです。
私はこの本を、今よりもっといい気分になりたい人たちのために書きました。この本は、しょっちゅう憂うつな気分になる人、悲しみから抜け出せない人、悲観的な見方をしがちな人、よく不幸になる人、みじめな気持ちになっている人、人生の贈り物のありがたさがわからない人、もしくはたんに気分よくなりたいと思っている人のためのものです。
幸せになるための第一歩は、気分よく生活することだと思います。
気分がいいこと自体が幸せなことですし、気分よく生活できることはとても幸せなことです。
気分がいいと、幸せに気づきやすく、幸せを感じやすくなります。
気分がいいと、幸せになる考え方と幸せになる行動をしやすくなります。その結果として、幸せなことが多くあるでしょう。
気分よく生活するためには、不幸になる考え方を続けないようにし、幸せになる考え方を心がけるようになることが肝心だと思います。
11月3日(月)幸せになるためには
『楽天的セラピー』には、次のように書いてあります。
重要な点は、「気分が良くなる」ことと、外面的な生活状況が良くなっていくこととは関係がないということです。
幸せになるすべを学ぶために人生で変えなければならないのは、自分自身の思考との関わり方だけだということです。
幸せは、幸せになろうと決意した結果生まれてくるものです。
幸せになるための方法には、現実を変える方法と心を変える方法があります。
現実が幸せなものに変われば、心も変わる部分があるでしょう。
心が幸せなものに変われば、自分の言動が変わり、現実が変わる部分があるでしょう。
現実を変えるのにも、心を変えるのにも、考え方を変えることからだと思います。
と言っても、考え方を変えることはそう簡単にはできないでしょう。
まずは、幸せになろう、そのために考え方を変えよう、幸せになる考え方を心がけられるようになろう、のように決意して、本気で取り組むことだと思います。
幸せになる考え方を心がけ、うまくできるように工夫しながら、努力を続ければ、考え方が変わるにつれて、少しずつ幸せに(暮らせるように)なっていけるのだと思います。
11月4日(火)思考と感情
『楽天主義セラピー』には、次のように書いてあります。
あなたが今感じていることは、今この瞬間のあなたの思考の結果なのです。
感情的反応を引き起こすのは、出来事それ自体ではなく、あなたの思考なのです。
悪感情を引き起こすきっかけは、出来事とそれに対する(無意識の思考による)反応でしょう。でも、悪感情を長引かせたり大きくしたりしてしまうのは、自分の思考ではないかと思います。
イヤな気もちになる原因は、出来事とそれに関与した人のせいと、自分のせいがあるのだと思います。
出来事や人のせいばかりだと考えていては、それを嘆いたり怒ったりするだけになってしまいます。
自分のせいもあると考えれば、自分(の考え方)を変える努力もできるのではないでしょうか。
出来事や状況に対して、ついしてしまう無意識の思考はしかたがありません。そのためにイヤな気もちになってしまうのもしかたがありません。
問題はそこからです。そこからどう考えるかによって、感情が変わってきます。
「考え方は変えられない」というのは無意識の思考にはあてはまると思います。でも、その不幸になる考え方もしくは悪感情に気づくことができれば、それ以降の考え方を変えることはできると思います。
不幸になる考え方をストップし、幸せになる考え方を心がければいいのです。
人間は、一度してしまった考えを途中で変える(考え直す)ことができるのです。他の考えを見つけて、自分が好ましい考えを選ぶことができるのだと思います。
自分をイヤな気もちにし、苦しめ、不幸にするのは、自分の考え方によるところが大きいのです。
イヤな気もちを軽くし、自分を助け、幸せにできるのも、自分の考え方によって可能なのだと思います。
11月5日(水)思考は現実ではない
『楽天主義セラピー』には、「思考は現実ではない」と書かれています。
さらに、次のように書かれています。
ものごとが「悪く見える」のは、あなたの頭が過去の事実を再現し、未来の出来事を、それが実際に起こってもいないのに、今この瞬間に目の前で起こっているかのように先取りしているからです。不幸なことに、あなたの頭はどんな出来事にも別の物語をつけ加え、それを実際より悪く見えるようにしてしまいます。さらに重要なのは、あなたの頭が想像の中の出来事を、数秒間に何十回と思い出せることです!
「物事が悪く見え、イヤな気もちになり、さらに不幸になってしまうのは、自分の思考のせい」。そう単純には思えないでしょうが、そういう部分はあるのです。
不幸になる考え方のクセがある人は、イヤな事があると不幸になる考え方をしてイヤな気もちになってしまいます。イヤな気もちになった原因を不幸になる考え方をすることで悪く考えて、さらにイヤな気もちになったり不幸に陥ったりしてしまいます。それは悪い気分となって続いてしまいます。気分が悪いと不幸になる考え方をしやすくなり、ついまた悪く考えてしまいます。その悪循環を繰り返してしまい、自分の中でその問題を大きくし、さらに不幸なものにしてしまいます。
イヤな気もちになるような不幸になる考え方は、そのまま信じないほうがいいのです。
不幸になる考え方には従わないほうがいいのです。
そのためには、まず、自分の不幸になる考え方に気づけるようになることだと思います。
自分の不幸になる考え方に気づくことができれば、幸せになる考え方を心がけることもできるでしょう。幸せになる考え方をして、少しでもイヤな気もちを小さくしてから、落ちついて現実に対応できたら、と思います。
思考は現実ではないのに、現実以上に私たちの心に影響を与えるものだと思います。
11月6日(木)ポジティブ・シンキング?
『楽天主義セラピー』には、次のように書いてあります。
否定的に考える(ネガティブ・シンキング)よりは肯定的に考える(ポジティブ・シンキングの)ほうがいいのは明らかですが、肯定的に考えるだけでは、落ちこんだ状態からあなたを長い間引き上げておくにはじゅうぶんではありません。
落ちこんだときに肯定的な考え方をするというのは、宇宙船に乗って月に行くのと同じくらい難しいということです。
落ちこみ状態から抜け出しはじめるときには、自分に対してやさしい態度をとるようにしてください。
ポジティブ・シンキングができないこともあるのです。
そういう時に、ポジティブ・シンキングしなくちゃいけないと考えると、自分を苦しめることになってしまいます。
私が、「まぁいいか」「このままでもいい」「そのままでいいよ」「なるようになる」「考えるのはよそう」などと書くと、問題の先送り、根本的な解決にならない、逃げているだけ、前向きでないなどの意見をくださる方が時々いらっしゃいます。
おっしゃる通りかもしれませんが、それでもいい事や場合があるのです。
ポジティブ・シンキングできる事/場合にはすればいいのです。
ポジティブ・シンキングができない事/場合、またポジティブ・シンキングしなくてもいい事/場合もあると思います。
ポジティブ・シンキングだけでない、幸せになる考え方のレパートリーがあったほうがいいのではないでしょうか。
11月7日(金)思考を捨てる
『楽天主義セラピー』には、次のように書いてあります。
どのような思考であれ、それを深刻にとらえると、私たちはその影響をこうむり、それにともなう感情を体験するようになります。
私たちの多くが無意識のうちに、思考によってみずからを感情的拷問にかけているのはまちがいありません。
情緒面の健康を妨げている考えを捨てられるようになれば、私たちはもっといい気分になることができます。
否定的なつらい思いを捨てていい気分になることのすばらしさを覚えれば、有害な思考にしがみついていることは、あなたにとってどんどん魅力を失うでしょう。
悪感情の原因の一つは、自分の不幸になる考え方です。
不幸になる考え方は、自分で自分をいじめているようなものです。
自分を助けるためには、不幸になる考え方をそのまま受けとめないほうがいいのです。受け流して捨ててしまえば、感情への悪影響をあまり受けずにすみます。
幸せになる考え方をして不幸になる考え方をストップすることで、それをしない場合と比べてどのくらい気分よく過ごせたかを実感できれば、と思います。
11月8日(土)思考と幸不幸
『楽天主義セラピー』には、次のように書いてあります。
否定的なものごとに注意を向ければ向けるほど、あなたはいやな気持ちになります。
考えれば考えるほど思考は大きく、重要に見えはじめます。
人は無意識のうちにたくさんの思考をしています。
その思考によって感情が大きく変わります。
イヤなもの(事/人/物)について考えればイヤな気もちになりやすく、好きなもの(事/人/物)について考えればいい気もちになりやすいでしょう。
その人がふだん何を考えるかは、習慣によって決まっていることが多いでしょう。
過去のイヤな出来事について考えやすい人、現在の悩みや問題について考えやすい人、将来の不安について考えやすい人は、イヤな気もちで過ごしやすいでしょう。
反対に、過去・現在・将来の幸せについて考えやすい人は、幸せな気もちで過ごしやすいでしょう。
何かがあった時にも、それに反応して考えています。それは、その人の考え方のクセによる部分が大きいと思います。
イヤなことがあった時に、そのことについてどう考えるかによって、どのくらいイヤな気もちになるかが変わります。物事を悪く・否定的に・不幸になる考え方をすれば、それだけイヤな気もちになります。反対に、物事をいいように・肯定的に・幸せになる考え方をすれば、イヤな気もちは小さくてすむでしょう。
いいことがあった時に、どのくらいいい気もちになれるか、幸せを感じられるかも、その人の考え方によって大きく違います。
イヤなことがあったあとに、その事をいつまでも考えてしまう人は、イヤな気分で過ごしやすいでしょう。
イヤなことがあっても、その事はすぐに忘れて、自分の好きなことややりたいことが多くできる人は幸せに過ごしやすいでしょう。
無意識にしてしまう思考はあります。でも、人は途中で考えを変えることができます。
意識することで考えを選ぶこともできます。
考え方の習慣やクセを直すことは簡単にはできまないでしょうが、努力を続ければ変えることができるでしょう。
いい考え方・幸せになる考え方の習慣やクセをつくることも可能です。
このようなことが、自分の幸不幸を大きく左右することを理解した上で、そのための努力をしてみてはいかがでしょうか。幸せになるために。
11月9日(日)自分の考えを疑ってみる
『楽天主義セラピー』には、次のように書いてあります。
幸せな人と不幸な人のちがいは謙虚さの度合いに関係しています。
自分の考えを疑ってみるには、非常に力のある、賢い人にならなくてはなりません。
いい気分になりたいなら、思考がその邪魔をしていないか、ぜひ確かめください。
自分の考えをすべて真に受けてしまうと、不幸になる考え方をした時には、イヤな気もちを大きくしてしまいます。
「(自分は今)不幸になる考え方(をしているのではないか)?」と自分の考えを疑い、(イヤな気もちになっている時には)いつも「Yes」と考えるようにすれば、自分の不幸になる考え方に気づけるようになれます。
自分の不幸になる考え方に気づくことができれば、そこから幸せになる考え方を心がけることができます。
自分は不幸になる考え方をしやすいと思う人は、自分の考えを疑う謙虚な姿勢があったほうがいいのではないでしょうか。
11月10日(月)幸せを選ぶ
『楽天主義セラピー』には、次のように書いてあります。
精神的健康や幸福を犠牲にしてまでつらい道を選んだり、とことん考えてみることに価値があるのでしょう?
精神的健康の道を選ぶというのは、頭に浮かぶすべての否定的な考えに反応するかわりに、幸せな気持ちが広がるような態度で人生に望もうと決意することなのです。
否定的なものよりも幸せを優先するたびに、あなたは落ちこみ状態の克服へと近づいているのです。ただし、習慣から抜け出すのは難しく、この道はけっして容易とはいえません。
人は自分の考えを選ぶことができるのです。
不幸になる考えを捨て、幸せになる考えを選んだほうがいいのではないでしょうか。
無意識に不幸になる考え方をしてしまうのはしかたがありません。
自分の不幸になる考え方に気づいて、その時にできる幸せになる考え方を見つけ、考えを選べばいいのです。
人は考え直すことができるのです。
精神的健康を損なうような考えを続けないことが大切です。
そのためには、その事を考えた方がいいか、考えないほうがいいか?
その事を考えるよりも、他に考えたほうがいい事や、やったほうがいい事があるのではないか?
考えるにしても、どう考えるか(悪く考えるか、いいように考えるか)?
と言っても、不幸になる考え方の習慣をすぐに変えることは難しいでしょう。
自分の不幸になる考え方に気づけるようになる習慣をつくることも容易にはできないでしょう。
その時にできる幸せになる考え方を見つけることも、はじめはうまくはできないでしょう。
でも、自分の不幸になる考え方に気づき、幸せになる考え方を心がける努力を続ければ、少しずつ慣れ、自分の役に立つ幸せになる考え方のレパートリーを一つ一つ増やしていくことで、だんだんできるようになれるでしょう。
(この日記のつづき)
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