しあわせ日記
腸の幸せ
腸には小腸と大腸があり、小腸では食べ物が「消化・吸収」され、大腸では水分が「吸収」されます。
これ以外にも、腸には心身・幸不幸に関わる様々な働きがあるようです。
腸内の状況(腸内環境)が心身に大きな影響を与えています。
腸内環境で大きいのが腸内細菌です。腸内はいろんな細菌が生息しています。
腸内細菌がつくる短鎖脂肪酸は免疫力を高めます。
その一方、肉中心の食生活によって腸内で悪玉菌が増えると、発がん促進物質や発がん物質が作り出されます。さらに腸内環境が乱れることで免疫力も低下するので、大腸にポリープやがんのできやすくなります。
腸内細菌のエサである食物繊維を食べることが腸内環境をよくすることにつながります。
腸内環境を改善することは老化防止にもつながるそうです。
脳と腸は互いに情報を伝達し合い、双方向に影響を及ぼしあう関係にあることを「脳腸相関」と言います。
脳がストレスを感じると、胃や腸の機能が低下し、腹痛や消化不良が引き起こされることがあります。
逆に、腸に病原菌が感染したりしてお腹の調子が悪いと、脳で不安感が増したり気分が沈んだりします。
腸内環境の乱れは、心身に悪影響を与えます。悪循環になってしまうこともあります。
逆に、うまくストレスケアをし、いい心の状態をキープすることが、脳も腸も含めた身体の健康につながるのです。それが好循環になることもあるのです。
幸せホルモンの一つであるセロトニンのうち、脳内で生成されるのはわずか5%ほどで、体内で生成されるセロトニンの多くは腸でつくられています。
腸でつくられたセロトニン自体は脳内に入ることはできませんが、脳内でセロトニンの生成に必要な物質(トリプトファン)は腸から脳へ送られます。
腸内細菌が健康的であれば脳内でセロトニンが十分に分泌され、幸せに暮らしやすくなるのです。