しあわせ日記
人に“イライラ”しない
世の中にはいろんな人がいます。イヤな人もたくさんいます。無神経な人、マナーが悪い人、口が悪い人、思いやりのない人、意地悪な人、・・・。
このような人に、つい腹を立てたりイライラしてしまうことがけっこうあるのではないでしょうか。
そういうイヤな人に対して、「なんだこの人は」「信じられない」「許せない」などと思っていると、怒りや苛立ちが強くなってしまいます。このような考えは不幸になる考え方です。
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│ 基本的な幸せになる考え方
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人に対してイライラした時に、心の中で一言、「こんな人もいる」と言うことで、イライラが少しは鎮まるでしょう。
「こんな人もいる」に続けて、「こんな人のためにイライラするのは損だ」と考えれば、そういう人のことをいつまでも考えてイライラし続けるのはバカバカしいことに気づけるのではないでしょうか。
さらに続けて、「こんな人のことを考えるより、いいことを始めよう」「こんな人のことより、好きな人のことを考えよう」などと考えることで、イライラさせる相手のことから頭を切り替えることができればいいのです。
「いいこと」を始めることで、いい気分や夢中になれれば、イライラした気もちも消え、イヤな人のことも忘れられるでしょう。
自分が人にイライラしている時に気づけないという方は、「不幸になる考え方に気づけない」を参考になさってください。
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│ 人にイライラする原因は?
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人にイライラする原因の一つは、イライラさせる相手でしょう。
もう一つは自分の考え方です(同じ相手にイライラしない人もいるのではないでしょうか)。
人にイライラしてしまうのは、相手が変わることを無意識に期待しているからです。
相手がそのままでいいと思えるのなら、そんなにイライラしなくてすむはずです。
無意識のうちにある程度人に期待して、多少イライラしてしまうのはしかたがないと思います。
でも、人にすごくイライラしてしまう人は、期待が強すぎるのだと思います。
そこで、人にすごくイライラした時には、「人が変わるのを期待してる(んじゃない)?」と自問してみてください(言い方は、自分に合うようにアレンジしてください)。
その答えは、いつも「Yes」です。
そのことに気づけば、「人が変わることを期待しないで、自分を変えるように努力しよう」と考えられるのではないでしょうか。
「人にイライラするのはやめよう。そのために、幸せになる考え方を身につけよう」と考えられれば、と思います。
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│ 人にイライラするのはやめられない?
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「人にイライラするのはやめよう」と思っても、すぐにやめることは難しいでしょう。
そこで、「人にイライラするのはやめられない(自分にはできない/自分はダメだ)」などと考えるのは不幸になる考え方です。
「やめよう」と考えるよりも「減らそう」と考えてみてはどうでしょうか。
「人にイライラする度合いと時間を少しずつ減らしていこう」これなら、自分にもできると思えるのではないでしょうか。
もっと前向きに、イライラした相手を、イライラしない自分になるための「いい練習相手」と考えられれば、なおいいでしょう。
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│ イライラする度合いを小さくするためには
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「こんな人もいる」と考えても、イライラがなかなかおさまらない時には、「現実を受け入れるように心がけよう」と考えてください。
「こんな人もいる」というのも現実を受け入れる考え方なのですが、イライラが強くて、それだけでは足りないのだと思います。
現実を受け入れる考え方は、次のようなものです。
「こんな人もいる」と、そういう人の存在を受け入れる。
「イライラするのもしかたがない」と、自分の感情を受け入れる。
『なんだコイツは!』『信じられない』『許せない』『またイライラしてしまった』『私にはできない』『自分はダメだ』などの不幸になる考え方に対して、「こんなふうに考えてしまうのも今は無理もない」と、自分の考えを受け入れる。
そういう人がいることも、自分がイライラしたことも、不幸になる考え方をしてしまったことも、すべて現実なのです。
現実を受け入れることができれば、それだけ心は落ちつくでしょう。
でも、完全に受け入れることは難しいでしょう。
ある程度イライラが残ってしまうのはしかたがありません。
そこで、「イライラが多少残っていても、頭を切り替えよう」と考え、「こんな人のことを考えるよりも、何かいいことを始めよう」と考えられればいいのです(そう考えられない時には、現実を受け入れるようにさらに心がける)。
「イライラが残っているから、頭を切り替えられない」ではなく、「頭を切り替えることで、イライラを消そう」というのが幸せになる考え方です。
実際に、イライラを完全に消すためには、他の何かをすることが必要なのではないでしょうか。
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│ イライラする時間を減らすためには
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イライラが心の中に残っているうちは、ついその人のことを考えてしまうことはあるでしょう。それはしかたがありません。
でも、「イライラが続くのは、自分が相手のことを考えているから」「イライラが強くなるのは、相手のことを悪く考えているから」です。
イライラを小さくし、イライラする時間を減らすためには、自分が相手のことを考えてイライラしているのに、早めに気づいて、その相手のことを考えるのをやめればいいのです。
「いっしょにいない時にはイヤな人のことを考えるのはよそう」と考える習慣ができれば、人間関係で悩み苦しむことは激減することでしょう。
「つい、その事を考えてしまう」という場合には、「この事を、つい考えてしまったのは気分のせい。気分を変えよう」もしくは「自分の悪い気分に気づいたら、何かいいことを始めよう」のように、気分や行動や思考を切り替えることができればいいのです。
つい考えてしまっても、それに早めに気づいて切り替えればいいのです。何度でも。
それができれば、イライラは小さくなり、それとともにその事を、つい考えてしまうことも減ります。
心の中のイライラが消えれば、もうその事は思い出さないでしょう。
人間は、感情がおさまれば、自然に悪い事を忘れられるようになっているのです。
人にイライラする時間を減らせば、それだけ気分よく過ごせるようになれるでしょう。
気分がよければ、幸せになる考え方や行動もしやいでしょう。
まわりの人との関係もよくなるのではないでしょうか。
“イライラ”が原因でしてしまう悪いクセ(食べ過ぎ、飲み過ぎ、買い過ぎ、ゲームのやり過ぎなど)が減るかもしれません。
人にイライラする度合いと時間を少しずつ減らしていけば、それだけ幸せに生活できるようになれるのではないでしょうか。