読書日記

  三手の読み

 『40歳からの適応力』(羽生善治)より、
 読みの基本となっているのは“三手の読み”という考え方です。
 一手目、自分にとって最善のベストの選択を探します。
 二手目、相手にとって最善のベストの選択を探します。つまり、自分にとってもっとも困る一手・選択を考えることです。
 それから、三手目に自分が何をするか事前に決めておくわけです。
 自分が何かをしようとした場合、第一に「こうすればいい」のではないかという方法を見つけます。
 それで終わらずに、自分がこうしたら、その結果がどうなるかを考えます。望みどおりのいい結果になることもあるでしょうが、悪い結果になることもあり得ます。
 悪い結果になる恐れがあるからと、あきらめるのではなく、悪い結果になっても次に「こうすればいい」という対策が見つかればいいのです。

 たとえば、人づきあいの中で、自分がこうしたら(こう言ったら)相手はどう思うだろうか、と人の気もちを考えてみるのはいいことです。
 そこで「誤解されたらどうしよう」という恐れが思い浮かんでも、「ちゃんと話せばわかってくれる(誤解は解ける)」と考えられればいいのです。

 たとえば、夢や目標をもつ場合、「失敗したらどうしよう」と恐れてあきらめてしまうよりも、たとえ失敗したとしても「いい経験にしよう」と考えれば、夢をもつことができます。もちろん成功する可能性はあり、大きな幸せを得ることが期待できるのです。
 また、悪い結果になっても「その時はその時」「なるようになる」など覚悟できれば、自分がやりたいことにチャレンジできるのではないでしょうか。

 悪い結果を恐れてばかりで、何もしないよりも、自分がやりたいことをやったほうが長い目でみていいことが多いと思います。
 先の先を考える“三手の読み”を心がけることで、幸せになれる行動が少しでも多くできるようになるといいのではないでしょうか。



   

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