読書日記

  捨てる損得・捨てない損得

 『ようこそ断捨離へ』(やましたひでこ)より、
 「捨てる損」と「捨てないでいることの損」
 「捨てる得」と「捨てないでいることの得」

 このことは、よくよく考えてみてもいいのでは。
 必需品でも嗜好品でもない(あると便利な)モノを捨てられないのは、「もったいない」のような「捨てる損」か、「いつか使うかもしれない」のような「捨てないでいることの得」があるからでしょう。
 でも、実際には使わないのなら、「捨てる損」も「捨てないでいることの得」もないのです。
 また、「捨てないでいることの損」や「捨てる得」が大きいと思えるなら、多少の「捨てる損」も「捨てないでいることの得」もあきらめたほうがいいのでしょう。

 たとえば、「物」の場合。
 「せっかく買ったのにもったいない」「まだ使えるのにもったいない」などと思っても、実際に使う予定がないのなら、捨ててもいいのではないでしょうか。
 捨てないことで、置き場所が必要だったり、掃除などのメンテナンスが必要だったり、維持費がかかったり、「捨てないでいることの損」のほうが大きいのなら、捨てたほうがいいのでしょう。
 捨てることで、すっきりしたり、ソレにかかわらなくてよくなったり(その分、他のもかかわれる)、「捨てる得」が大きいと思えるのなら、捨てたほうがいいのでしょう。

 たとえば、「人」の場合。
 「今までつきあってきたのだからもったいない」「つきあいを断るのがイヤだ」のような「捨てる損」や、「つきあいを続ければいいこともある(だろう)」のような「捨てないでいることの得」があったとしても、このつきあいのために自分がどれだけ時間やお金やエネルギーを使っているか、どのくらいイヤな思いをしているかのような「捨てないでいることの損」や、このつきあいをやめればラクになる、もっと他(の人/事)に時間やお金やエネルギーを使えるのような「捨てる得」が大きいと思えるなら、つきあいをやめたほうがいいのではないでしょうか。

 たとえば、「事」の場合。
 「今まで続けてきたのにやめるのはもったいない」「いっしょにやっている人にすまない」のような「捨てる損」や、「やっていればいいこともある」のような「捨てないでいることの得」があったとしても、コレをやるために自分がどれだけ時間やお金やエネルギーを使っているか、無理して続けるのはつらいのような「捨てないでいることの損」や、コレをやめればラクになる、もっと他の事に時間やお金やエネルギーを使えるのような「捨てる得」が大きいと思えるなら、やめたほうがいいのではないでしょうか。

 難しい問題も多いと思います。でも、よくよく考えて捨てることができれば、大きな得を得られることもきっとあるでしょう。
 捨てない決断をした場合にも、以前よりもそのモノを大切にできるようになるのではないでしょうか。



   

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