読書日記

  からだの「かたさ」

 『リラクセーション』(成瀬悟策)より、
 調べてみると、まず肩のあたりや腰のまわり、あるいはその他さまざまな部位に習慣性または慢性の緊張が入っていて、からだをかたくさせ、動きを妨げ、不活発にする元になっていることがわかります。
 ここでのからだの「かたさ」とは、外部から触ってみてわかる筋肉の硬さというのではありません。動きがかたい場合を「かたい」といっているのです。
 緊張していることを「肩に力が入っている」と言うことがありますが、無意識のうちにどこか余分な部位に力が入って、スムーズな動きや自然な動きができなくなってしまうのでしょう。
 それではもっている力を十分に発揮できないことになってしまいます。それで失敗してしまうのでは後悔が残るのではないでしょうか。

 まずは、自分の動きがふだん通りでないことを察知し、自分のからだのかたさ・緊張に気づくことができるといいのでしょう。
 そこで「少し力を抜こう」「リラックスしよう」「からだをほぐそう」などと考えれば、何かできることがあるでしょう。ちょっとしたことでも、(気づかずに)何もしないよりは、相当にいいのではないかと思います。

 習慣性の緊張は慢性的な「かたさ」につながることもあるでしょう。そうなると、動きがにぶくなり能力が低下してしまいます。「かたさ」のせいで思わぬケガをしてしまうこともありそうです。
 からだがかたくなり、不活発になると、ますますからだをかたくしてしまうでしょう。
 そうならないように、からだを動かすこととやわらかくする努力をいっそうしたほうがいいでしょう。

 からだだけでなく、心の「かたさ」もあると思います。一つのもの(事・人・物)にとらわれると、柔軟な考えができなくなり、不幸になりやすくなると思います。
 さらに心の「かたさ」が慢性化すると、それが性格のようになってしまうでしょう。
 自分の心の「かたさ」に気づき、とらわれないような考え方を心がけられるようになるといいでしょう。

 心身の「かたさ」は年齢とも関係あると思いますが、その弊害を知り、日頃から心身を動かし、やわらかくする努力をしていれば、それなりの効果はあると思います。
 それが心身の若さにつながり、幸せに生活するためにも役立つのではないでしょうか。



   

次の日の日記

最新の日記

リラクセーション』成瀬悟策

ホームページ