読書日記

  準備緊張

 『リラクセーション』(成瀬悟策)より、
 私がいま、椅子から立ち上がろうとしたり、みんなの前で発言しようとしたとします。
 まだ実際にはそうしていない状態でも、頭のなかで単にそう思っているだけの場合と、本当に「その気」になっているときでは、生理的に大きな違いがあります。
 このように、動作のいわば準備状態でも、「準備緊張」とでもいうべき筋緊張が生じているのです。
 リラクセーションが必要なのは、緊張しているときです。緊張というのは、どこかの筋肉が張っているのでしょう。
 動作をする場合には、どこかの筋肉が緊張することで身体を動かせるのです。
 動作を開始する前に、その準備として緊張しはじめるのは自然なことです。

 「緊張」という言葉は、身体だけでなく心もします。
 動作をする場合、心が緊張することで集中して実践しやすくなるのでしょう。
 身体にしても心にしても、適度の緊張はいいことなのです。

 ふつう「緊張」と言うと、悪い意味で使われます。それは過度の緊張、つまり緊張のしすぎなのでしょう。たとえば、必要なところに力が入りすぎ、余計なところに力が入っている、必要のないときに緊張している、・・・。
 悪い意味での「緊張」は、たいていは心の問題とされます。心の緊張が身体の緊張にも表れると考えられます。

 自然な準備緊張と、動作中の適度な緊張は必要なのです。
 ただし、緊張しすぎは問題があるので、そういう場合にはうまくリラクセーションできるといいのでしょう。

リラックスは 好好



   

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リラクセーション』成瀬悟策

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