読書日記

  終わりをイメージ

 『大局観』(羽生善治)より、
 「大局観」では「終わりの局面」をイメージする。
 最終的に「こうなるのではないか」という仮定を作り、そこに「論理を合わせていく」ということである。
 簡単に言えば勝負なら「勝ち」を想像する。
 目先のことだけでなく、終わりまでを頭において考えられるのが「大局観」なのでしょう。
 たとえば、人生は最期までの長い目で考える「大局観」をもって、生き方を決められるといいのでしょう。

 まずは、自分が目指す終わりの局面・状況をイメージすることなのでしょう。
 そのイメージが明確になれば、それを目標にして達成する方法を考えればいいのです。
 目標を達成するためには、どういう方針で、どういうステップを踏めばいいかがわかるといいでしょう。
 そして、最初のステップを踏み出すには今何をすればいいかが決まれば、自分が目指す道を進むことができます。
 たとえば、人生の場合、自分にとっての「勝ち」はどういうイメージかが想い描ければ、それを目標に方針や計画を立て、今できることをやり始めれば、生き方・人生は変わっていくのです。

 ところで、人生の「勝ち」はどのようなイメージでしょうか。
 何かを成し遂げること、何かを得ること、どういう生活環境で暮らせるようになること、・・・。
 そのイメージは自分の幸せのはずです。幸せは人それぞれですから、幸せな人生のイメージも人によって違っていいのです。

 幸せな人生を考えるのなら、終わり(結果)だけでなく、その過程も含めた人生全体を考えたほうがいいと思います。
 「幸せな人生だった」と言えるような幸せな最期だったとしたら、人生の途中でも幸せをたくさん感じられるはずです。
 人生の中でどれだけ幸せを感じられたか、を「勝ち」の基準にしていいのではないでしょうか。

 人生の終わりのイメージとして「どんな自分になりたいか」でもいいのではないかと思います。
 幸せになれる自分を目指して、自分を育てていくことで少しずつ幸せに暮らせるようになっていける、というのは「大局観」のある幸せな生き方だと思います。



   

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