読書日記

  真の向上心

 『自尊力』(邑井操)より、
 人はただ、年齢を重ねるのみでは自尊力は高まらない。どんな人間も年なりの思考力は加わるであろう。だが真の向上心に欠けていれば、単なる世俗の世渡り上手の域を出ることはできないだろう。利害損得だけで世の中が分かったような物知り顔になっただけではさしたることはない。自尊力とは無関係の存在だ。心を高めねば真の自尊力にはならない。
 年齢を重ねれば、それなりの経験をして知識(経験知)は増えるが、そこから学ばなければ生きる知恵は増えない。
 ミス・失敗から何かを学べばいい経験になるが、何も学ばなければ同じような失敗を何度も繰り返すことになる。
 知識がいくらあっても、それを生きることに活かせなければ、ただの物知りにしかすぎない。
 知識や損得勘定だけでは、幸せになることは難しいのではないでしょうか。

 自分を尊ぶなら、自分を幸せにすることが大事です。
 自分を幸せにするためには、自身の幸せになる能力を向上させるのがいちばんではないかと思います。
 そのためには、「自分を育てよう」という真の向上心が必要なのでしょう。
 真の向上心があれば、「すべてのことはいい経験」とも考えられ、もっと前向き・幸せ向きに生きられるようになるでしょう。

 自分を育てる努力をちゃんと続ければ、年齢を重ねるにつれて少しずつ幸せに暮らせるようになっていけるのです(幸せへの道)。
 それは、常に「今がいちばん幸せ」と言える、とても幸せな生き方だと思います。



   

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自尊力』邑井操

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