読書日記

  9 危険の幸福(リスクテイカー)

 『「裸のサル」の幸福論』(デズモンド・モリス)より、
 自発的に自分の身を危険にさらすことは、人生に無謀なチャレンジが足りないと考えている人々には幸福の源泉となります。
 リスクテイクをする方法として、今日ポピュラーなものが2つあります。ギャンブルと、極端なスポーツです。
 世の中にはあえて危険をおかすことで刺激やスリルや興奮を感じ、幸福感を得る人々もいます。
 退屈な生活、平凡な生き方、ありきたりな人生ではもの足りない、我慢できないのかもしれません。

 一つの大きなリスクは、金銭的なものです。失敗・敗北すれば、大金を損する、大きい借金が残るかもしれない。でも、成功・勝利すれば、大金を得られるような場合に、危険の幸福を感じられるのでしょう。
 もう一つの大きなリスクは、自身の身体・生命に関わるものです。失敗すれば、大けがをする、命を落とすかもしれない。でも、成功すれば、栄誉や名声などを得られるような場合に、危険の幸福を感じられるのでしょう。

 価値あるものを得ようと思ったら、「リスクはつきもの」と考えたほうがいいでしょう。
 ただし、通常はそんなに大金を損したり命に関わるような大きなリスクはめったにありません。
 ある程度のリスクは覚悟した上で、自分が望むものを得るためにチャレンジすることが大事だと思います。

 リスク・失敗を怖れてばかりいて、何もチャレンジしなければ、得られる幸福は小さく、少ないでしょう。
 リスクを避けてばかりいると、自分を弱くし、ますますチャレンジできなくなり、ジリ貧になりがちです。それは、自分(の人生)を大切にしていないと思います。

 もし今の生活・生き方がもの足りないと思うのなら、(自分の幸せ・生活・生き方を考え直した上で)もう少しリスクをおかすことを考えてみるといいのではないでしょうか。



   

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