読書日記

  社会を知り、想像力を磨く

 『幸せになる力』(清水義範)より、
幸せになるための力 その4「社会を知り、想像力を磨く」

 社会を知るということは、そのような場所や状況でも人はそんなふうに生きているのか、ということを知ることであり、想像力が身につくのだ。そして、想像力がしっかりとあれば、人間は苦境に立たされた時、そこを切り抜ける知恵が出せるのだ。
 人間は、自分のことをよく知り、かつ、他者のことも知ることによって、幸せになる力を身につけることができるのだ。
 世の中には、様々な場所や状況でいろんな人が生きています。同じような場所や状況で生きていてもそれぞれに違った生き方をしています。
 そういうことを知ることが、自分が幸せな生き方をするために役立つのでしょう。

 自分の生き方を決める際に、「こういう生き方がしたい」という自分の望みがまず大事でしょう。それは自分の知識を元に想像されるものです。いろんな生き方があることを知っていれば、それだけ自分の生き方の選択肢も広がるでしょう。
 ただし、自分が望む通りの生き方ができるわけではありません。現実問題として、自分には選択できない生き方もあります。自分に可能な生き方を想像するためには、自分を知ることと社会を知ることの両方が必要なのだと思います。

 生きていく中では苦しい時もあるでしょう。そういう際にも、社会をよく知っている人はその知識の中からヒントを見つけ、切り抜ける知恵を出しやすいのでしょう。
 「人生にはこういう苦しい時がある」と知っているだけでも違うのではないでしょうか。
 また、「あの人たちに比べたら自分はまだマシ」と考えることで少しはラクになれることもあるでしょう。

 人間は社会的な生き物であり、一人では生きていけません。幸せに暮らすためには、人や社会との関わり方も大事です。
 社会を知るように学ぶことと、想像力を磨くためによく考えることが大切なのではないでしょうか。



   

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