読書日記

　　南無そのまんま

　ＰＨＰ３月号の特集は『歩きだそう　行動すれば、道はひらける』。
　ひろさちやさん（宗教評論家）は、
　病気や貧乏だけではありません。じつは、あらゆる悩みがそうなんです。リストラされたとき、大学受験に失敗したとき、わたしたちはまずは「南無そのまんま、そのまんま」と考えて、悩みを悩みのままにゆったり、のんびり、楽しく生きる工夫をすべきです。そのまんまを生きる方向に向かって歩みだすのです。
　悩みを消滅させようとする方向に向かって歩みだすのは愚かなやり方です。
　誰の人生にもいろんな悩みがあることでしょう。
　それが簡単に解決できるようなことなら、悩むことはないのです。
　解決が困難な問題もあれば、すぐには解決できない問題もあれば、自分には解決できない問題もあります。
　そういう問題を解決・解消としても思うように行かずに悩み苦しむことになるでしょう。それは方向性が間違っているのです。

　大きい悩みや問題は、「こういうこともある」などとまず現実を受け入れることで、少しでも心を落ちつかせることができるといいでしょう。
　そして、今の現実を生きるために歩みだすことが大事なのでしょう。

　今のまま、「そのまんまでいい（しかたがない）」と思えるといいのでしょう。
　同様に、たとえば、自分に問題があっても「そのままでいいよ」、人間関係が悪くても「このままでもいいか」と考えてもいいことも多いのだと思います。

　今のまま、問題があっても（それなりに）幸せに暮らせるように努力すればいいのです。
　今の生活を少しでも楽しめるように工夫できると、なおいいのでしょう。
　実際には、そうしているうちに自然解消する問題も多いのではないでしょうか。



　　　

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