読書日記

  ブッダの呼吸法

 『林住期』(五木寛之)より、
 栄養も大事、運動も必要、生活習慣にも気をつけなければならないのは当然のことである。
 しかし、それを認めた上で、あえて生命活動に順位をつけるとしたら、トップにくるのは、なんといっても呼吸ではあるまいか。

 ブッダは教える。
「息を吸うときには、息を吸っている自分に気づこう(意識を集中させよう)。吐いているときには、吐いている自分に気づこう。歓びを感じながら息をしよう。心を感じつつ、心を静めて呼吸しよう。心を安定させ、心を自由にとき放つように息をしよう。そして、無常を感じ、生の生滅を感じ、自己を手放すことを意識しつつ呼吸しよう」と。
 「林住期」を迎える頃には、そろそろ健康の大切さをひしひしと感じる人が多いのでしょう。
 身体の健康にも、心の健康にも、栄養・休養・運動の3つが大事だと思います。
 健康はそれ自体が幸せですが、健康だから感じられる幸せ・得られる幸せがたくさんあります。
 幸せに暮らすためには、心身の健康をキープする努力が必要だと思います。

 呼吸も健康のために大事なのでしょう。
 様々な呼吸法が心身の健康法として存在しています。
 単純な深呼吸でも、血圧を下げたり、末端の血行を良くしたり、血糖値が下がったり、リラックスしたり、心が落ちついたり・・・様々な効果があるそうです。

 もっと複雑な瞑想的な呼吸法もあるのでしょう。
 呼吸を意識する(呼吸を数える)瞑想法もあります。呼吸に意識を集中させれば余計なことを考えずにすむのでしょう。
 深い呼吸は、吸うのも吐くのも心地好いものだと思います。
 余計なことを考えずに、深い呼吸をしていると、心が落ちつきリラックスしてくるでしょう。すると、いい考えもしやすくなるのではないでしょうか。

 呼吸法に興味がある方は、「林住期」の勉強の一つとして研究してみるのもいいでしょう。
 興味がない方でも、心が落ちつかない場合などに、時々は深呼吸するようにしてみてはいかがでしょうか。



   

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