栄養も大事、運動も必要、生活習慣にも気をつけなければならないのは当然のことである。「林住期」を迎える頃には、そろそろ健康の大切さをひしひしと感じる人が多いのでしょう。
しかし、それを認めた上で、あえて生命活動に順位をつけるとしたら、トップにくるのは、なんといっても呼吸ではあるまいか。
ブッダは教える。
「息を吸うときには、息を吸っている自分に気づこう(意識を集中させよう)。吐いているときには、吐いている自分に気づこう。歓びを感じながら息をしよう。心を感じつつ、心を静めて呼吸しよう。心を安定させ、心を自由にとき放つように息をしよう。そして、無常を感じ、生の生滅を感じ、自己を手放すことを意識しつつ呼吸しよう」と。
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