読書日記

  持ち過ぎ

 『努力しない生き方』(桜井章一)より、
 われわれ現代人は物質的にも精神的にもあまりにも多くのものを持ち過ぎている。持っているものが多過ぎて、自由さを失い、息が詰まったような生き方になっている。

 何かを持ちながら新しい動作に移ろうとするとき、人は持っているものに制約されて滑らかな動作ができない。一方、持っていない体は次の動作にスムースに移れる。
 もの(物・人・事)の持ち過ぎにはいろいろ弊害もあるのでしょう。
 物を多く持ち過ぎていると、保守管理に手間ひまやお金が必要だったり、移動が大変だったり、置き場所をとっているだけで使わずにムダになっていたり、・・・。
 つきあう人が多過ぎるとそれだけ時間やお金や気を使ったりして、その分一人の時間が減ったり、・・・。
 やることが多過ぎると、忙しくなったり、疲れたり、・・・。

 また、本当にほしいもの(物・人・事)が見つかっても、それを持つ余裕(時間の余裕、経済的な余裕、体力の余裕、心の余裕など)がなくて見過ごすしかない場合もあるのではないでしょうか。
 中でも、幸せになるために大事なのは心の余裕だと思います。

 自分の持ち過ぎを知るためには、自分の心身の調子に表れる悪い徴候に気づき、その原因を考える際に「持ち過ぎではないか?」と自問してみるといいでしょう。
 持ち過ぎを解消して余裕をつくるためには、持っているもの(物・人・事)を手放すことでしょう。そのためには、何かをあきらめる必要があるのではないでしょうか。



   

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