読書日記

　　ずっと続くわけがない

　ＰＨＰ１０月号の特集は『明日に一歩踏み出す気持ちの切り替え方』。
　葉加瀬太郎さん（バイオリニスト）は、
　僕は落ち込むことや元気がなくなることは、そんなに悪いことじゃないと思っています。無理して気持ちを切り替えようという意識はあまり持っていません。
　悲しい時はどん底まで悲しみ、落ち込む時はとことん落ち込むほうがいいと思う。
　その状態がずっと続くわけがない、ということを経験からわかっているからです。
　不幸な出来事に遭ったときに、一時的に落ち込んだり元気がなくなったりするのはしかたがないでしょう。今まで経験したことのない大きい不幸の場合には、なおさらです。
　そういうときには、「こういうこともある」と現実を受け入れることで少しでも心を落ちつけられるといいでしょう。

　それでもダメなときには、自分の心を受け入れるように心がけることです。
　「今こういう気もちになるのもしかたがない」と自分の感情を受け入れ、「今こんなふうに（否定的に）考えてしまうのも無理はない」と自分の考えを受け入れることができれば、少しは心が落ちつくでしょう。

　そして本当につらい時には、「泣きたければ泣いてもいい」「今は（困って）何もできなくてもいい」と自分の行動を受け入れることができるといいでしょう。
　「泣いちゃいけない」「ちゃんとしないといけない」などと考えるのは、自分をさらにつらくしてしまうでしょう。

　どんなにつらいことでも、それが「ずっと続くわけはない」のです。それがわかっていれば、自然に立ち直ることができるのです。
　また、「朝の来ない夜はない」「やがて平穏な日々が戻ってくる」「いつか幸せなときがきっとくる」などと、希望がもてる考え方ができるといいでしょう。



　　　

次の日の日記

最新の日記

「気持ちの切り替え方」

ホームページ