読書日記

  「理想の自分」と「現実の自分」

 『自分のうけいれ方』(加藤諦三)より、
 あなたが「今、なりたい自分」は、本当にあなたにとって望ましい自分なのだろうか。あなたが考える「理想の自分」は、本当にあなたにとって望ましい自分なのだろうか。
 じつは、「理想の自分」と考えている自分はあなたにとって望ましい自分ではなく、「現実の自分」があなたにとって望ましい自分ということはないだろうか。
 私は、「理想の自分」と「現実の自分」の解釈をもう一度考え直すことをあなたに勧める。
 「なりたい自分」があるのはいいことだと思います。
 「なりたい自分」を目指して努力を続ければ、それに近づいていくことができ、自分の幸せにつながるのではないでしょうか。

 ただし、「理想の自分」が自分にとって望ましくないとしたら、問題があるのでしょう。
 「理想の自分」が自分には合っていない自分であり、理想が高すぎて実現不可能だとしたら、それを目指すのはつらいだけでしょう。また、そうなるために無理をしなければならないとしたら、たとえなれたとしても幸せにはなれないでしょう。

 自分にとって望ましい(自分が幸せになれる)「理想の自分」を「なりたい自分」としてもつことが大事でしょう。
 「今、なりたい自分」を目指すことがつらいと思ったときには、それが本当に自分に合っているか、自分にとって望ましいものか、幸せになれる自分か、などを考え直してみるといいのでしょう。

 もしかしたら、「現実の自分」のほうが望ましいこともけっこうあると思います。「現在の自分」は自分の環境の中でつくられてきたわけであり、それなりにいい(合っている)のだと思います。ほんの一部を変えるだけもいいのではないかと思います。

 「理想の自分」になることを急ぎすぎるのも問題でしょう。
 現実的な「なりたい自分」を目指して努力を続けることで、少しずつ「理想の自分」に近づいていけたらいいのではないでしょうか。



   

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