読書日記

  過去を肯定的に見る

 『自分のうけいれ方』(加藤諦三)より、
 外側から見れば同じことでも、心の世界ではそれぞれ違っている。そして、その違いのなかにあなたの固有の人生が見えるのである。
 あなたが今まで「そのように」生きてきたということが、そのままあなたの固有の人生なのである。あなたの過去を肯定するということはそういうことである。
 だから、あなたは自分が今までしてきたことのなかに「自分」を発見することである。自分の過去を肯定的に見られるときに自分を発見できる。
 同じような現実の世界で生きていても、それぞれの心の世界はけっこう違うのではないでしょうか。
 人からどう見えようとも、人生の価値は自分の心で判断するのです。

 人の幸不幸も同様です。
 「どんなに幸せそうに見えても、本人が幸せを感じていなければ、その人は幸せではない」のです。
 また、「どんなに恵まれた環境に暮らしていても、本人が「自分は幸せ」と思えなければ、その人は幸せではない」のです。

 今までの人生は、自分が過去に経験し感じたものであり、誰とも違う固有の人生です。
 たとえ不幸な過去であっても受けいれることです。
 さらに、自分の過去を肯定的に考えられると、なおいいのでしょう。不幸は幸せに変えられるといいでしょう。

 自分の過去をありのままに受けいれ、さらには肯定的に考えることができれば、「自分(の価値や能力や幸せなど)」を発見できるのではないでしょうか。



   

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