読書日記

  みんなに好かれなくていい

 『がばいばあちゃん 幸せの教え』(島田洋七)より、
「愛する女房も愛する旦那も心配せんでええ。誰かに嫌われている」

 そりゃそうですよ。みんなに好かれる人なんかいないのに、自分だけはみんなに好かれようとする。そこには無理が出てきますよ。
 世間を気にしなくていいです。「他人なんて関係ない」と、自分のことだけをやっとけばいいんです。
 まず他人に迷惑さえかけなければ、それだけでも立派なもんです。
 人に好かれようと思うと疲れるんですよ。
 誰にでも、人から好かれたい、良く思われたい悪く思われたくないのような思いはあるのだと思います。
 そういうのが強くなりすぎるといろいろ問題があるのでしょう。

 ましてや、みんなに好かれたいと(無意識にでも)思っていたら大変です。
 不可能な望みをもつのは不幸の元です。
 自分は自分にできることを「ベストを尽くそう」と努力すればいいのです。
 それを人がどう思おうと関係ない、それは「相手の問題」と考えていいのです。

 誰でも誰かには嫌われるもの。
 反対に、どんなにイヤな人でも、誰かには好かれていたり、大切な存在なのではないでしょうか。どんなに意地悪な人でも、相手によっては(たとえば、好きな人や子どもや動物などには)やさしいのではないでしょうか。
 ということは、自分との関係の中で相手のイヤな部分が出ているわけで、その人が人間として「悪い人」と決めつけてはいけないのだと思います。

 「人に好かれよう」としすぎる人は、本当には好かれないと思います。
 その前に、そういう自分を自分が好きになれるでしょうか?
 人に好かれるよりも、まず自分を好きになることのほうが大事なのではないでしょうか。



   

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