2月のテーマ 「自分を好きになる」

 2月は「自分を好きになる」をテーマに、いろいろと考えてみたいと思います。

  第1回 自分が好きですか?[2/3]
  第2回 自分を好きになれない理由[2/11]
  第3回 自分を好きになる方法[2/18]
  第4回 自分を好きになったその次[2/24]


第1回 自分が好きですか?

 「あなたは自分が好きですか?」

 「はい」の人。いいと思います。
 「いいえ」の人。自分を好きになりましょう。

 自分を好きになれない人は、次のような考え方をしがちです。
・ いいところ・できたことは当り前、悪いところ・できないことは大問題
    のような完全主義・減点法の考え方。
・ 自分の欠点のことを繰り返し考え、思い悩む。
・ 過去にうまくできなかったことを思い出し、後悔する。
・ 人(のいいところ)と自分を比較して、自分をダメと思う。
・ 理想の自分と現実の自分を比較して、自分を責める。

 また次のような理由をあげる人もいます。
 ある欠点がなくならないと、人より相当に優れたところがないと、すごいことができないと、カッコよくなれないと、人に認められないと、人に好かれないと、・・・自分を好きになれない。

 自分が自分を評価していないのに、人には自分を評価してほしい。
 自分が自分を好きでないのに、人には自分を好きになってほしい。
 このような考え方には、少しムリがあると思います。

 自分が自分を好きなら、人にも自信をもって、すすめられると思います。
 本当に自分が好きになれたら、人が自分をどう思おうが、幸せでいられるのではないかと思います。
 自分だけはどんなときでも、自分を好きでいてあげよう。

 あなたがもしもう少し幸せになりたいのなら、自分を好きになりましょう。
 すでに自分を好きだと言える人は、もっと自分を好きになりましょう。
 自分を愛しましょう。自分を大切にしよう。自分を幸せにしてあげよう。

 
第2回 自分を好きになれない理由

(1)自己評価の低さ
 自分を好きになれない理由として、「どうせ自分は××だから」という人は多いと思います。自分の能力・性格・身体的特徴などを大きな欠点と考える。人と比較して自分が劣っていると思う。過去の不幸な出来事(失敗・挫折、イヤな思いをしたこと、うまくできなかったことなど)を思い出す。自分は、恵まれていない、運が悪い、かわいそう、不幸だなどと思う。
 誰にでも欠点や不幸な経験はあります。それを過大に考えたり、繰り返し思い浮かべやすい人は、自分を好きになりにくいと思います。
 もしあなたのまわりに完璧な人がいたとしたら、好きになると思いますか?
 人を好きになる理由は理屈ではありません。どこをどう気にいるかは、人それぞれ。欠点も慣れればかえっていい味と思えたりもするものです。
 自分のどういう面を、どういう見方をするかで、自己評価も変わり、誰でも自分を好きになれると思います。

(2)自分を好きになることに価値を感じない
 自分を好きになるなんて考えたこともない、自分を好きになったからってなんになるの、と考える人もいると思います。
 自分を好きになれば、自分にやさしくなれます。自分を許すことができます。自分をきびしく責めなくなります。不幸な自分を放っておかなくなります。
 自分が好きになれば、人の目があまり気にならなくなります。
 自分が好きになれば、ひとりでいても楽しめるようになります。
 自分が好きになれば、人を好きになりやすくなります。
 自分が好きになれば、自分を幸せにしようと思えるようになります。
 自分を好きになれば、もっといろいろといいことがあると思います。少なくとも、「自分が好き」と言えることは、ステキな幸せなことだと思います。

(3)どうすれば自分を好きになれるかわからない
 次回に、「自分を好きになる方法」を書きます。

 
第3回 自分を好きになる方法
「自分を好きになれたらいいな。そのために○○をしてみようかな」
このように思えた人は、それだけでちょっとは自分を好きになれると思います。

(1)よく言われる方法
 自分を好きになる方法として、よく言われるのは、次のようなものです。
・ 自分のいいところを探す。できたことは自分でほめる。
・ 自分がやりたいことをやるようにする。
・ 目標を持ち、努力し、実現する。
 これらは実際に役に立つと思います。

(2)自分を受け入れることで、自分を少し好きになる
 自分のいいところ・できたことなどを認識し、自分でほめ、時には祝ったり・ごほうびをあげるなどの努力はいいと思いますが、その前にしたほうがいいと思うことがあります。
 自分の欠点・足りないところ・悪いクセ・失敗したことなどをちゃんと認め、(ハオハオと)受け入れることです。過去や現在の自分はそれはそれでいい、と考えることができるようになれば、気分がラクになります。
 そして、弱い自分を受け入れることができる自分を少し好きになれます。

(3)心の姿勢をよくすることで、自分を相当に好きになる
「現実は現実(ハオハオ)。○○たらいいな。では、どうしたら?」
このように考えられる自分は好きになれると思います。
 自分を受け入れることで苦痛が軽くなります。
「○○になれたらいいな」「○○できたらいいな」「こういう希望がある」
このように自ら考えられれば、心の中が明るくなります。
「では、どうしたら?」「今、自分にできることは?」「なりたい自分なら?」
このように考えられれば、すぐに答えは見つからなくても、きっといつかはいい方向に進めると思います。
 常にこういう心の姿勢でいられるようになれれば、そんな自分を相当に好きになれます。

(4)幸せに暮らせるようになることで、自分を大好きになる
 何かが手に入る入らない・何かができるできないなどに関係なく、自分が幸せに暮らせるようになれれば、そういう自分を大好きになれます。


「もっと自分を好きになれたらいいな、そのためになりたい自分・幸せな自分に少しずつなれるように努力しよう」
このように思い続けられる人は、きっと幸せになれます。

 
第4回 自分を好きになったその次
 好きな人には何かをしてあげたい、と考えるのが幸せになる考え方です。
 自分を好き(になった)なら、「自分に○○してあげる」ことを考えよう。

(1)たまには、「好きだ」って言ってあげる
 好きな人に「スキ」って言ってもらえることはうれしいことです。
 自分を「スキ」って言うのは、恥ずかしい・気もち悪いなんて思わないでください。自分だけの秘密ですから大丈夫です。
 私は日記の中に、「・・・。そんな自分が好きです」などとを書きます。
 毎日言う必要はありませんが、少なくとも年に1回くらいは「自分が好き」と確認できたほうがいいと思います。
 自分を好きと言える自分になれたら、と思います。

(2)自分を大切にしてあげる
 自分を大切にすることについては、インナーチャンルドへのメッセージをたまに読み直してみることをおすすめします。

(3)自分を幸せにしてあげる
 「幸せになりたいですか?」と聞かれれば、みんな「幸せになりたい」と答えます。だったら、「幸せになれたらいいな。そのためには、今・自分は何をしたらいいだろうか?」 このように考えるのがいいと思います。少なくとも1日に1回。できればもっとたくさん。

 「今(小さな)幸せを感じるためには?」
 「近いうちに幸せを感じられるようにするには? (今できることは?)」
 「いつか大きな幸せを感じられる可能性のあることは?
               (そのためには、今何をしたらいいかな?)」
 「将来、もっと幸せを感じられるようになるためには?
               (人生のこの時期、何をしたらいいかな?)」

 もしすぐにいい答えが思い浮かばなくても、「ハオハオ(そんな自分が好き)」。
 慣れれば、小さな幸せを感じる方法はたくさんあります。意識していれば、自分の好きなもの・やりたいこと・自分の幸せがだんだんわかってきて、何をすれば幸せを感じられるか、すぐに思いつくようになれます。夢や目標や幸せにしたい人をはっきりと自覚している人は、何をしたらいいかはすぐに考えられます。自分を育てることが幸せになる方法だとわかっていれば、どんなこともいい経験と考えられます。

 「自分を幸せにしてあげる」という気もちを持ち続けることができれば、そんな自分をもっと好きになれ、きっと幸せに暮らせるようになると思います。


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