読書日記

  便利な社会?幸福?

 『人生を100%活かす』(アルボムッレ・スマナサーラ)より、
 私たちはぜんぜん進化していないのです。便利な社会には変化したのですが、進化はしておりません。
 仕事をしながら、手も汚さずにビスケットのようなものを食べられるようになりましたが、何のために仕事をしているのかわからないのです。
 人間が仕事をするということは、食べて、楽しんで、幸福を感じるためだったはずですが、結局その幸福をカットしているのです。
 日本の社会はとても便利な社会に進化しました。
 便利なことは幸福なことだと思いますが、それを幸福に感じられる人は少ないでしょう。
 科学などが進化して社会が便利になっても、人の幸不幸はあまり変わらないのかもしれません。それは、人間が変化(進化)していないから、といえるのでしょう。

 たとえば、仕事に関しても利便化効率化などにより、ラクになったものも多いでしょう。
 でも、仕事にやりがいや幸福を感じられない人が多いでしょう。むしろ、仕事のために苦しんだり不幸になっている人のほうが多いような気もします。また、仕事が忙しくて生活全般に幸福を感じる余裕をなくしている人もいるでしょう。
 仕事を楽しめるといいでしょう。仕事の幸福を感じられると、なおいいでしょう。
 そのためには、仕事の目的・価値は人それぞれにいろいろあると思いますが、それを忘れないように、時々思い起こすことができるといいのではないでしょうか。

 生きること全体に同様なことがいえるのでしょう。
 幸福になるためにしていることが、それ自体を効率的に・完璧にやることが目的になって、幸福を感じることを忘れていることがあるのではないでしょうか。

ただ生きるために生きるな  幸せに生きるために生きよ

 いずれにしても、生活を楽しむ、生活の中で幸福を感じるということが、とても大切なのだと思います。



   

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