読書日記

  自分を極める物語

 『幸福の方程式』(山田昌弘+電通チームハピネス)より、
 消費の物語に代わる新しい幸福の物語・その1「自分を極める物語」。
 自分を極める物語は、あくまでも自分の内側基準に照らし、自分自身の満足感を極めようとする物語です。自分の好きなことに時間の使い方もお金の使い方も特化します。そのためにはお金に糸目をつけません。
 何かを選択することは何かをあきらめることなのですが、「自分を極める物語」では自分の好きなことに集中するために、ほかの人がふつうにしていることの多くをあきらめることになります。
 幸福になるにはいろんな方法があります。
 幸福になりやすい生き方のタイプがいくつかあるようです。この本では、3つの物語を挙げています。
 その一つが、「自分を極める物語」です。

 自分が好きなこと・やりたいことをやるのは有効な幸せになる方法だと思います。
 自分が本当に好きな一つのことに集中できたら、それだけ幸福に生きられるでしょう。そのために、自分の時間やお金やエネルギーを存分に使えたら、なおさらでしょう。

 ただし、時間にもお金にも限りがあります。生きていくためには、他にもやらなくてはならないことがあるはずです。
 より多くの時間やお金を費やすためには、他のものを削れたほうがいいのでしょう。そのためには、何かをあきらめる必要があるかもしれません。
 あれもこれもと欲張っていては、一つのことを極める幸福な生き方はできないのでしょう。

 実は、私はこのタイプの生き方をしています。できるだけやりたいことをやって生きたいと思っています。しかも、自由にマイペースでじっくりやりたいと思っています。
 そのために、私は持たないものややらないことが増えてきています。たとえば、携帯電話、クレジットカード、パスポート、ゲーム機などは一生持たないですむのではないかと思っています。人づきあいも限定されており、増やそうという気はありません。
 そういうものに費やす時間やお金を自分がやりたいことをやるために使えるというわけです。

 時間やお金に余裕がなくてやりたいことが十分にできないという人は、やることや持つものを減らすという方法も考えてみてはいかがでしょうか。(やりすぎると“変人”と思われますが、私のように)。

 自分が本当にやりたいことなら、仕事でも、夢でも、愛でも、趣味でも何でもいいのだと思います。一つのことを極める幸福な物語を目指すのも、幸福な生き方の一つということです。



   

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