人は忙しくしていなければ、無能で何も出来ない人と思うのか、「忙しさ」イコール「有能」とか「進歩」と思いがちである。しかし、必ずしもそうだとは言えない。同じ忙しさにしても「心を亡ぼす」ものもあれば、「心を生かす」ものもある。どちらかというと、この「忙」という文字から考えると、「心を亡ぼす」方が多いのではないだろうか。忙しいのはいいこと、だと思います。もちろん無駄なことで忙しいのはどうかと思いますが、たいていは何かしら価値があることで忙しいのだと思います。(たとえば、仕事の価値、目標をもって生きる価値、人づきあいの価値、人生の価値)
一見何かをやっているように見えあくせくと働き、あわただしい生活を送るだけでは、進歩的な生き方は出来ないし、またその人のプラスにもならない。物ごとに対する正しい価値観にしたがって、自分の人生を築いていかなければ、心を亡ぼし、そのすべては徒労に終わる。
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