人の長所を用いれば、世に捨てるべき人物なく、人の短所を責め、完備を求めれば、天下に用いるべき人物はなくなるのである。程度の差こそあれ、誰にでも短所はあります。自分にもあるはずです。
悪いことは知っていても知らんふりで何もいわず、ただその人のよい方面だけを賞賛しておけば、その人はついに自らその悪い点に気づいて改めることにもなるし、またどんなに敵意ある人でも、自己の長所をほめられて悪い気持ちはしないものだから、ついには敵も見方になるというわけで、いよいよ友も多く、社交も広くなり、その事業にも成功するものである。
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