読書日記

  長所と交われば悪友なし

 『自分を生かす人生』(本多静六)より、
 人の長所を用いれば、世に捨てるべき人物なく、人の短所を責め、完備を求めれば、天下に用いるべき人物はなくなるのである。

 悪いことは知っていても知らんふりで何もいわず、ただその人のよい方面だけを賞賛しておけば、その人はついに自らその悪い点に気づいて改めることにもなるし、またどんなに敵意ある人でも、自己の長所をほめられて悪い気持ちはしないものだから、ついには敵も見方になるというわけで、いよいよ友も多く、社交も広くなり、その事業にも成功するものである。
 程度の差こそあれ、誰にでも短所はあります。自分にもあるはずです。
 人の短所を責めるような考えはストップし、「この人にはこういう所がある」と受け入れることで心を落ちつけ、軽く受け流せるといいのではないでしょうか。

 反対に、誰にでも長所はあるはずです。人を悪く考えずに良く考えるように心がけることは、相手との関係を良くする方法です。
 また、相手のいい所に気づき、率直にほめるのもいい方法だと思います。

 これらは「人のため」になることですが、それによって関係が良くなれば、自分も気分よく過ごしやすくなったり、「自分のため」になることだと考えていいでしょう。

相手の長所と向き合えることを自分の長所にしてごらん (斎藤茂太)



   

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自分を生かす人生』本多静六

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