読書日記

  幸不幸は永遠には続かない

 PHP12月号の『明日への思い』は瀬戸内寂聴さん(作家)は、
 一つだけ言えることは、幸せも不幸もいつまでも続かないということです。
 どんなに不幸な状態がやってきても、その不幸が果てしなく続くことはありません。必ずいつの日にか、終りが訪れる。そして、誰のもとにも幸せは必ずやってきます。

 自分だけが苦しんでいると思うから辛いのです。この苦しみが永遠に続くと思うから辛いのです。苦しみや喜びは、誰のもとにも訪れます。あなた一人だけにやってくるものではありません。そしてまた、永遠に続くものでもありません。
 苦しみや不幸に遭ってしまった時、「どうしてこんなことに」「信じられない」「許せない」のような思いがあると、余計につらい気もちになり、どうしたらいいかを考えることも難しいでしょう。まずは、「こういうこともある」と自分の心に言い聞かせることで、少しでも心を落ちつけられるといいでしょう。
 また、「なんで自分(だけ)が」のように考えるのではなく、「こういうことは誰にでも起こり得ること」「他にも同じ苦しみ(不幸)を経験している人がいる」と考えたほうがラクになれるでしょう。

 そして、ただ「苦しい」「不幸だ」「もうダメだ」などと思うのではなく、「この苦しみもいつかは終る」「幸せな時がきっとくる」のような希望がもてる考え方を心がけられるといいでしょう。
 さらに、不幸を幸せに変える考え方ができると、なおいいでしょう。どんな不幸でも時間をかければ、自分の心の中で幸せに変えることはできると思います。

 一つの幸せ(幸福感)はいつまでも続きません。
 いろんな幸せを次から次へとつなぐことで幸福感を持続できるといいでしょう。
 それでも一日中幸福感を感じていることはできないでしょう。一日の中で幸せを感じる時間と回数を少しずつ増やしていけたらいいのでしょう。

 幸せになるためには、不幸や問題があってもそれなりに幸せに暮らせるように心がけることです。
 その中で、少しでも幸せを感じて生活できるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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