読書日記
失敗したときに立ち上がる知恵
『幸せ上手』(渡辺淳一)より、
失敗を恐れるあまり挑戦しないのでは、前向きに生きてはいけません。ひたすら安全に、転ばないように導くよりも、転んだときにどうしたら自分で立ち上がれるか。その再生力を教え、身につけてやるのが本当の教育です。
失敗を避ける知識よりも、失敗したときに直ぐに立ち上がる知恵のほうが、はるかに上なのです。
失敗しないようにするというのは当然のことですが、失敗を恐れすぎて何もしなければ得られない幸せがたくさんあります。
また、何もしなければ自身の進歩や成長もなく、自信を得ることもできないでしょう。ますます挑戦できなくなってしまうのではないでしょうか。
努力しても失敗することはあります。でも、致命的な失敗はめったいにないでしょう。きっと立ち直れることができるのです。それによって、いい経験や強さを得ることもできるでしょう。
本当に強い人とは、心が折れずに立ち直れる人ではないでしょうか。そういう強さは失敗や苦難の経験によってしか身につけられないのかもしれません。
相田みつをさんも、子供に「負ける練習」をさせたほうがいいと書かれています。
甘やかすことは、長い目で見て相手のためになりません。子育てで大事なのは子供の心を育てることであり、人を幸せにするいちばんの方法は相手の成長を手助けすることではないかと思います。
このことは「自分」に対しても同じでしょう。
いい経験をするつもりで挑戦しながら、“柳に風”流のしなやかな強さを身につけていけたらいいのではないでしょうか。