読書日記
人間としての豊かさ
『幸せ上手』(渡辺淳一)より、
現実の社会で必要なものは人間的情感であり、人間的な思考です。それを豊かにするために、まずするべきことは外の風にあたり、生の人間と突っかかり合うことです。
そしてそれを実際に体験してどれくらい知っているのか。それが、その人の人間としての幅と大きさを広げ、人間の豊かさにつながります。
幸せは、そういう人間としての豊かさから、たぐり寄せることができるのです。
幸せをつかみたい。そう思うなら、まず人間のなかに飛び込み、人間を知り、人間を好きになる。
これこそまさに、人間社会で幸せを見付け、つかんでいく原点です。
人間は社会的な動物であり、多くの人との関わりの中で生きています。
人のイヤがることはしない、人に迷惑をかけない、人を不幸にしないというようなことは、人間的な思考として当然でしょう。
できれば、人に対して思いやりややさしさのような好い気もち(人間的情感)で接することができるといいのではないでしょうか。
そのようなことを実践できるようになるためには、人間(の心=感情・望み・思考)を知ることが大事なのでしょう。
そのためには、現実社会で多くの人間と関わるなかで学んでいくことが必要なのでしょう。
幸せになるためには、まわりの人を大切にしたほうがいいでしょう。
愛する人を幸せにする幸せを感じられるようになると、なおいいでしょう。
そのためにも、人間を知り、人間を尊重し、できれば好きになることができるといいのではないでしょうか。
それが人間としての豊かさにもつながるのでしょう。