読書日記

  知覚の選択性と感覚強調

 『人にやさしくなれる心理法則100』(多湖輝)より、
 「目や耳は見たいものだけを見、聞きたいものだけを聞いている」
 私たちの知覚というものは、一見、客観的に外界からの情報を伝えているように見えるが、じつは無意識的レベルでかなり取捨選択されている。「知覚の選択性」がはたらいているのである。

 「欲しいものは大きく、欲しくないものは小さく見える」
 同じ対象でも、その時々の欲求によって、見えたり見えなかったり、色や形まで微妙に変化する。このような現象を心理学では「センソリー・アクセンチュエイション」(感覚強調)という。
 人は、見たいと思うものがよく見えるようになっているのです。
 意識して「□□を見よう」と思えば、□□が見つかりやすいでしょう。
 無意識の場合には、その人の見方・考え方の習慣・クセによるのだと思います。そのために、私たちのまわりにはいろんなものがあるのに、人によって見えるものも見え方もけっこう違っているのではないでしょうか。

 不幸になりやすい人は、自分のまわりの不幸が気になり、そのことを考えて、不幸な気もちになりがちです。それはそういう見方・考え方がクセになっているからです。
 幸せになりやすい人は、自分のまわりの幸せに気づき幸せを感じられます。それはそういう見方・考え方が習慣になっているからです。

不幸を数えて暮らすより   幸せを数えて暮らそう

 良い習慣を身につけるためには、そういう心がけを続けることだと思います。



   

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人にやさしくなれる心理法則100』多湖輝

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