人生のさまざまな場面で人間を一喜一憂させる成功・失敗も、何を成功といい、何を失敗というかと改めて問うてみると、その根拠はきわめて曖昧である。人生には、試験のように結果(合格・不合格)がはっきり出るものもあります。
ただ一ついえることは、成功・失敗を判断する本人が成功だと思えることが成功であり、失敗だと思うことが失敗であるということだろう。言いかえれば、本人の要求を満たしていれば成功、要求を満たしていなければ失敗なのである。
つまり、成功・失敗というのは、その人の「要求水準」の差がもたらす心理効果に負うところが少なくない。
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