読書日記

  人がみんなかわいく思える

 『養老訓』(養老孟司)より、
 私自身は最近、大抵の人がみんなかわいく思えるようになってきました。かなりの人が年下になりましたからね。素直だなあ、欲に従って生きているなあ、とニコニコしながら見ていられる。あんなことを自分もやったなあ、と思いながら見ている。
 たぶん、若いころは自分の言葉で無理やりにでも他人を変えようという気持ちがどこかにあったのでしょう。そういう欲もなくなってきたのです。
 世の中にはいろんな人がいます。イヤな人もたくさんいます。
 そういう人と出会ってしまったときに、「こんな人もいる」「仕方がない」と存在を受け入れられると、あまりイヤな気もちにならずにすむでしょう。
 さらには、相手のしたイヤなことを「いいんじゃないの」「無理もない」などと理解できると、なおいいでしょう。

人は 好好

 人に対してイライラしたり悪感情が湧くのは、「相手が変わることを無意識に期待しているから」でしょう。相手がそのままでいいと思えるのなら、なんとも感じないはずです。

 歳を重ねて、このような考え方が自ずとできるようになればいいのですが、そういう人は少ない気がします。
 長い間続けている考え方のクセは、意識して努力しなければ、変らないでしょう。
 幸せになる考え方を心がけることで、人に対する考え方(のクセ)を変え、もっとラクに人とつきあえるようになれたらいいのではないでしょうか。
 さらに、相手を良く考え好い気もちで人と接するように心がけることで良好な関係を築けると、なおいいでしょう。



   

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養老訓』養老孟司

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