読書日記

  三本足で生きる

 『養老訓』(養老孟司)より、
 いつも思っていたことは、二本足、三本足で軸をいくつもおいて生きていればいいということでした。

 意外と世の中には一本足で立っている人が多いのです。男性の場合は特に仕事一本、という人が多い。
 ほんとうは仕事があって、家があって、趣味があって……となれば、少なくとも三本足になるわけです。
 仕事一本の一本足で生きる人がいてもいいと思います。ただし、そういうのは、大偉業を成し遂げようとする人、完全に一つのことに熱中できる人などの特別な人だと思います。
 ふつうの人は一本足はやめたほうがいいのでしょう。

 仕事一本の人の場合、仕事がうまくいかないと生きることもうまくいかなくなるでしょう。もし、その仕事を失ったら、そのダメージは大きく、絶望してしまうかもしれません。
 他の足がしっかりしていれば、支えることができるのではないでしょうか。

 仕事、家庭、趣味の他にも、友達などとの人づきあいや様々な活動など、いろんな足をもてるのではないでしょうか。
 その前に、人間生活を支える足として、「健康」「人」「お金」も大事でしょう。
 また、将来自分を支えてくれるものとして「自分」を挙げたいと思います。自分(の心)を育てることが、どんなときでも自分を支える力になるのだと思います。

 仕事一本、家庭一本、子供一本、恋愛一本、趣味一本、活動一本のような一本足にならないように、生活の軸を増やして安定した幸せを築けるといいのではないでしょうか。



   

次の日の日記

養老訓』養老孟司

ホームページ